指導者篇(九):外交
外交
■競う勢力の意志を知る
覇を競う勢力がどのような意志を持っているか知る
戦いたがっているのか保身に走っているのか
そうして将来の状況がどうなるか把握しておかねば正しく手を組めない
《『孫子』軍争篇第七より》
《『尉繚子』兵教下篇第二十二より》
《『三略』上略より》
《『三十六計』第三計より》
《『管子』中匡、覇言より》
《『三事忠告』牧民忠告より》
《『河陽兵庫之記』より》
《『甲陽軍鑑』品第四十三より》
《図説『山鹿流兵法』第一章、第四章、第五章より》
《『戦争論』第一編第一章より》
■戦わずに組み入れる
可能な限り戦わず相手の戦力をこちらに組み入れて勢力拡大を目指す
一〇対四が戦って八対〇で勝ったとして戦力は二も減ることになる
戦わずに組み入れれば一四の戦力となり勢力は一.四倍に拡大する
よって外交の基本は戦わずに仲間に組み入れることに主眼を置くべき
恫喝で臨めば怨みを買って将来に禍根を残すことになる
親和で臨めば次第に同化していき憂いのない戦力となる
同志と手を組んで同盟の手を広げ、数的有利を生み出して統合を急ぐ
親しくない、餌をチラつかせる、話が疑わしい者とは組まない
《『孫子』謀攻篇第三より》
《『司馬法』仁本篇第一より》
《『六韜』武韜の巻文伐篇第十五より》
《『諸葛亮集』将苑不陳より》
《『三十六計』第三計、第二十四計、第二十六計より》
《『三事忠告』牧民忠告より》
《『荀子』王制より》
《『中庸』知より》
《『管子』法法、覇言より》
《『河陽兵庫之記』より》
《図説『山鹿流兵法』第一章、第二章より》
《『君主論』第一三章より》
《『政略論』第二巻四、三十より》
■冷静に同盟を判断する
冷静に長期的視点でのちの戦を回避できるよう同盟を結ぶ
勝利による驕りや損耗による怒りが判断に入るようでは後々後悔する
否応なく従わせるには悪感情を覚悟してでも「弱み」を握って脅迫する
また同盟を組むことによって発生する利害関係も明確に把握すること
《『孫子』九変篇第八より》
《『戦国策』秦より》
《『墨子』七患より》
《『荀子』富国より》
《『管子』法法、枢言、覇言より》
《『韓非子』亡徴より》
《『貞観政要』征伐篇より》
《『菜根譚』後集より》
《『河陽兵庫之記』より》
《図説『山鹿流兵法』第一章より》
《『兵法家伝書』殺人刀 上より》
《『政略論』第一巻五十九、
第二巻九、十一より》
■誘いに乗らない者こそ信用に足る
誘いに乗る者は魅力的な提案があればそちらになびくので信用ならない
乗らない者はのちのちまで信義を尽くしてくれるので信用に足る
自らの利を見つければいつでも裏切る手合いと組まず、その者から潰す
《『戦国策』秦より》
■同盟の破棄は慎重に行なう
長期の展望を持ち明確に「利がある」と判断できなければ破棄しない
一度手を切ると禍根を残し再び締結することは至難となる
いっときの利益を求めて破棄するのは他国に付け入るスキを与えるだけ
一度裏切った相手と再び手を組んでも信用などできようはずもない
《『戦国策』秦より》
《『政略論』第二巻九、
第三巻十七より》
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