指導者篇(三):賞罰
賞罰
■まずは感謝する
評価するときはまず部下の苦労に対して「感謝する」姿勢を明確にする
《『呉子』励士篇第六より》
《『六韜』文韜の巻国務篇第三より》
《『荀子』富国より》
《『三事忠告』牧民忠告より》
■責務を果たしたか
与えられた責務を全うしたなら失敗しても罪を問わない
与えられた責務を逸脱して成果を挙げたなら規律違反として必ず罰する
《『尉繚子』武議篇第八より》
《『諸葛亮集』将苑逐悪、知人性、軍蠧、
便宜十六策賞罰、斬断より》
《『論語』里仁第四、堯曰第二十より》
《『墨子』親士より》
《『荀子』議兵より》
《『管子』立政より》
《『韓非子』二柄、五蠧、内儲説上より》
《『貞観政要』文史篇より》
《『三事忠告』廟堂忠告、牧民忠告より》
《『ランチェスター思考』総論六章より》
《『ランチェスター思考II』一部四章より》
《『政略論』第一巻二十二、二十四より》
■公正に賞罰する
側近であっても罪は処罰し、卑賤であっても功は褒賞する
そうだからこそ人々は法を守るようになる
《『孫子』行軍篇第九より》
《『呉子』治兵篇第三、励士篇第六より》
《『尉繚子』制談篇第三、戦威篇第四、十二陵篇第七、武議篇第八、
将理篇第九、治本篇第十一、兵教上篇第二十一、
兵教下篇第二十二、兵令下篇第二十四より》
《『李衛公問対』中の巻より》
《『六韜』文韜の巻盈虚篇第二、上賢篇第九、賞罰篇第十一、
武韜の巻順啓篇第十六、
竜韜の巻王翼篇第十八、竜韜の巻将威篇第二十二より》
《『三略』上略、下略より》
《『孫ピン兵法』上篇威王問、官一、
下篇将義、〔将失〕より》
《『諸葛亮集』将苑将驕コウ不陳、将誠、習練、軍蠧、謹候、善将、
勝敗、整師、レイ士、威令、
便宜十六策考黜、賞罰、斬断より》
《『易経』繋辞上伝、繋辞下伝より》
《『論語』公冶長第五、顔淵第十二、衛霊公第十五、堯曰第二十より》
《『墨子』尚賢下、兼愛下より》
《『荀子』王制、富国、議兵、正名より》
《『中庸』徳より》
《『管子』中匡、牧民、形勢、権修、立政、重令、法法より》
《『韓非子』五蠧、亡徴、難、内儲説上、外儲説より》
《『貞観政要』納諫篇、君臣鑒戒篇、刑法篇より》
《『三事忠告』廟堂忠告、風憲忠告、牧民忠告より》
《『呻吟語』第二章、第三章、第四章、第五章より》
《『闘戦経』第二十四章より》
《『河陽兵庫之記』より》
《『甲陽軍鑑』品第三十九、四十一、五十より》
《図説『山鹿流兵法』第四章より》
《『兵法家伝書』殺人刀 上より》
《『重職心得箇条』第二条、第十七条より》
《『言志四録』言志録、言志後録、言志晩録、言志耋録より》
《『ランチェスター思考II』一部四章より》
《『政略論』第一巻七、十六、二十九、
第三巻一より》
■賞罰の仕方
賞罰は、事項が発生したら直ちに行なわれなければならない
正しく成果を挙げたら大勢の前で良かった点を明確にして褒賞する
間違っていたら一対一でやり方を顧みて感情的にならず助言を授ける
それでも失敗したら初めて大勢の前で罰し、配置転換して適性を試す
配置転換してなおダメなら組織から追放する
恩恵は初めはわずかで徐々に手厚く、厳しさは初め極めて徐々に緩める
《『司馬法』天子之義篇第二、定爵篇第三より》
《『李衛公問対』中の巻より》
《『孫ピン兵法』下篇〔将徳〕より》
《『諸葛亮集』将苑将誠より》
《『論語』里仁第四、子罕第九、子路第十三、堯曰第二十より》
《『荀子』議兵より》
《『三事忠告』牧民忠告より》
《『呻吟語』第二章、第三章、第五章、第六章より》
《『菜根譚』前集より》
《『河陽兵庫之記』より》
《『重職心得箇条』第七条より》
《『言志四録』言志後録、言志晩録、言志耋録より》
《『政略論』第一巻二十四より》
■上司にも責任を問う
悪事に手を染めた者だけを処罰せず、見出だした上司も一緒に処罰する
こうして眼力のある上司が残り、組織の質はますます高まっていく
《『尉繚子』伍制令篇第十四、兵令下篇第二十四より》
《『貞観政要』君臣鑒戒篇より》
《『三事忠告』廟堂忠告より》
■賞の源泉枯渇問題
正しく成果を挙げた者に賞を与え続ければいずれ源泉の国庫が枯渇する
枯渇を避けるには賞罰の規定を適宜変更していかなければならない
成果が出た後に賞罰の規定を変えてはならない
「これから始まる事業ではこの規定で評価する」と掲げるべきなのだ
《『韓非子』説林より》
《『政略論』第一巻十八より》
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