どっかで聞いたことあるような商品名──
──多分、アレだよね?
もうすでに世界では故障したルンバのお葬式を行なった人がいるそうです。
愛らしく甲斐甲斐しく動くロボットに感情移入して、ペットのように扱ってしまうのは、人間の本性から考えて仕方のないことなのでしょう。作品を通してロボットと共生していく未来社会を垣間見ました。
この、小説を読んでいるうちに、次第に私もルンタに感情移入して行きました。
特筆すべきは、健気なルンタの描写に、お掃除ロボットとしての意図以上のルンタの意思が書かれていない点です。
つまりあなたがこの物語を読んで「ルンタがんばえ〜」とか思ったとしたら、それは文章の行間を読んだということです。
そして作者は「ルンタがんばえ」って思ってもらいたかったはずだから、つまり作者の意図通りに読まされたわけです。
素晴らしい筆力の高さ!!
そしてしっかり完結させる納得の構成力!!
この小説は面白い!!!
さあ、皆さんも読んで私と同じ気持ちになりなさい。
るんたがんばえ〜