著作：西秋進穂様

　素数ゼミ。この謎めいた単語に惹かれます。

　岩瀬と教授のやり取りも、深い人生観が出ていて面白かったです。

　そうかと思えば見知らぬ少女の登場。少女は三階のベランダに寝ているという異常事態なのに、何の違和感もなく受け入れた自分がいます。岩瀬と少女の珍妙な会話も見ものでした。

　その後は、普通なら泣きそうになる展開なのに、爽やかな読後感を与えてくれました。四千字縛りを達成した事も含めて、かなり高い技量の作者様だと思います。

　好みの問題はありますが、空白は個人的には強調したいセンテンスの前後に絞った方が、より読みやすくなる気はしました。

　しかしながら、空白の多さくらいしか私が指摘できる箇所はありませんでした。

　人物の容姿があまり詳しく描写されていませんが、ありありと浮かぶのはキャラが立っているからかもしれません。

　良い短編を読ませてくださりありがとうございました。

　的はずれな事を申し上げたかもしれません。参考になれば幸いです。

　今後とも執筆を頑張ってください！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい