【異世界ファンタジー】『魔王軍四天王デフテロンの苦悩』読了しました。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888804265/episodes/1177354054888804300

著作:冬慈望様


 “奴は四天王の中でも最弱”。

 お約束のセリフをお約束に終わらせず、掘り下げたのが好印象です。

 デフテロンの言葉の重みがヒシヒシと伝わってきて、胸を打ちます。彼は魔王軍なのに、ある意味で人間よりも人間らしく、感情移入してしまいます。

 仲間を想う心は、涙なしには語れない魅力があります。

 勇者の方が魔王っぽいとさえ感じました。


 一方で、勇者のキャラが少し薄いと思いました。どんなキャラか分かるので読み物として充分なのですが、デフテロンに比べて掘り下げは足りない印象を受けました。あんな事を言う勇者なので、デフテロンの腹心がそれとなく勇者の素行の悪さを口にしてもいいかもしれないと思いました。

 あるいは、勇者らしく「俺も大切な仲間のために戦うんだ!」といった言葉と共にデフテロンに突進して、同じ結末を辿るのもアリかなと勝手に想像しました。


 的外れな事を申し上げたかもしれません。参考になれば幸いです。

 これからも執筆を頑張ってください!

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