【夏の終わり】
133 吹く風に色は見えねど…… 句切れなし、本歌取り
――――――
晩夏に
吹く風に 色は見えねど
・ふくかぜに いろはみえねど さるすべり うつろうかげに あきぞしらるる
――――――――――
[通釈]
晩夏にサルスベリ、という取り合わせを詠んだ歌
吹く風に秋の兆しは見えないけれども、サルスベリの、風に吹かれて色あせていく花の姿に、秋が自然と感じられることよ。
[補註]
・句切れなし。
―――――
吹く風に 色は見えねど
―――――――
[本歌取り]
“
290 吹く風の色こそ見えね高砂の尾の
◯吹く風に変った色は見えないけれども、高砂の尾の上の松に吹く風の音には、はっきりと秋のひびきがあって、秋は来たことだ。「高砂」は、摂津の国(兵庫県)高砂市。
”
『日本の古典 10 古今和歌集 新古今和歌集』河出書房新社「新古今和歌集」、整形引用者。
―――――
吹く風に 色は見えねど
―――――――
(令和元年七月二日)(二〇一九年)(
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。