132 地あるく蟬の足にも…… 三句切れ、四句切れ

――――――

  せみ


つちあるく せみの足にも 力なし むなしくなるか 夏の終はりに


・つちあるく せみのあしにも ちからなし むなしくなるか なつのおわりに

――――――――――


[通釈]

 セミを詠んだ歌

 わたしもそうなのだが、地面を歩くセミの足にも力がない。むなしくなるか、わたしも、セミも。この、過ぎ去ろうとしている夏の終わりに。


[補註]

・三句切れ、四句切れ。


―――――

つちあるく せみの足にも 力なし むなしくなるか 夏の終はりに

―――――――



(令和元年八月六日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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