128 あな蟬よ鳴けど鳴けども…… 句切れなし

――――――

  せみ


あなせみよ 鳴けど鳴けども 年ごとに 露と消えはて かひなきぞかし


・あなせみよ なけどなけども としごとに つゆときえはて かいなきぞかし

――――――――――


[通釈]

 セミを詠んだ歌

 ああ、セミよ、お前たちは、何を思ってか鳴くに鳴くが、毎年、はかなく露と消えはてて、力の限り鳴いたかいもないなあ。((まったく、世の中、どんなにわめいたところで、そのかいもないよ。))


[補註]

・句切れなし。


―――――

あなせみよ 鳴けど鳴けども 年ごとに 露と消えはて かひなきぞかし

―――――――



(令和元年八月七日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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