097 うす暗し涼しと思うに…… 句切れなし

――――――

  夏の夕凪ゆふなぎ


うす暗し 涼しとふに 夕凪ゆふなぎや などそこばくの 風をかき消す


・うすぐらし すずしともうに ゆうなぎや などそこばくの かぜをかきけす

――――――――――


[通釈]

 夏の夕凪ゆうなぎを詠んだ歌

 薄暗くなった、これで、少しは涼しくなる、と思ったのに、夕凪ゆうなぎよ、どうしてすべての方角の風をかき消してしまうか。


[補註]

・句切れなし。


―――――

うす暗し 涼しとふに 夕凪ゆふなぎや などそこばくの 風をかき消す

―――――――



(令和元年七月二十九日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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