083 明けにけりいぶせき雨も…… 単語、初句切れ

――――――

  梅雨明けを


明けにけり いぶせき雨も かき消して 真青き光 今しもそそぐ


・あけにけり いぶせきあめも かきけして まあおきひかり いましもそそぐ

――――――――――


[通釈]

 梅雨明けを詠んだ歌

 やっと、梅雨が明けたなあ。ふさぎがちの気分も、頭痛を誘うような雨もかき消して、空にも山にも海にも、本当にグリーンとブルーの混ざったような太陽の光が今、降り注ぐよ。


[補註]

・単語…第二句「いぶせき」→気が晴れない。うっとうしい。(終止形「いぶせし」)。結句「しも」→強意を表す。

・初句切れ。


―――――

明けにけり いぶせき雨も かき消して 真青き光 今しもそそぐ

―――――――



(令和元年八月四日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る