068 年ごろは消えはてにけり…… 二句切れ、三句切れ

――――――

  七夕を


年ごろは 消えはてにけり 天の河 たなばた人ら しとど泣かるる


・としごろは きえはてにけり あまのがわ たなばたひとら しとどなかるる

――――――――――


[通釈]

 七夕を詠んだ歌

 街の灯が明るすぎて、数年来、消えはててしまったよ。天の川が。七夕の二人は、泣かずにはいられないであろうよ。涙に袖がびっしょりとれて、さらに、その袖から涙の露が滴り落ちるほどに。まあ、それで、七夕の日は、雨の降ることが多いのだろうよ。


[補註]

・二句切れ、三句切れ。


―――――

年ごろは 消えはてにけり 天の河 たなばた人ら しとど泣かるる

―――――――



(令和元年八月四日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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