051 雲の波月夜に浮かび…… 句切れなし

――――――

  五月雨やみの月夜の浮雲を


雲の波 つきに浮かび 引き立ちて 寄せては返し 月に遊ぶか


・くものなみ つきよにうかび ひきたちて よせてはかえし つきにあそぶか

――――――――――


[通釈]

 五月雨のやんだ月夜に浮かぶ雲を詠んだ歌

 ((夜空を眺めて思うことは、)) 海原のように波打つ雲は、月夜に照らされて、ひときわ趣あるさまで浮かんでいて、そして、その雲は、風に吹かれては波のように寄せては返し、そうやって月と遊んでいるのかなあ。


[補註]

・句切れなし。


―――――

雲の波 つきに浮かび 引き立ちて 寄せては返し 月に遊ぶか

―――――――



(令和元年六月十六日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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