021 ひさかたの月夜の垣根…… 枕詞、句切れなし

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  月にの花といふことを


ひさかたの つくの垣根 の花や 白き光に つがふかあらじ


・ひさかたの つくよのかきね うのはなや しろきひかりに つがうかあらじ

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[通釈]

 月にウノハナ、という取り合わせを詠んだ歌

 月夜に照る垣根に群がり咲くウノハナは、その白さから、「花に鳴くウグイス」や「水に住むカワズ」のように、「月に咲くウノハナ」となって、月と二つで一組であろうか、いやそんなことはあるまいよ。なぜなら、月といえば秋なので。


[補註]

・枕詞…初句「ひさかたの」→「月」。

・句切れなし。


―――――

ひさかたの つくの垣根 の花や 白き光に つがふかあらじ

―――――――



(令和元年七月十八日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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