022 さざなみの夜の卯の花…… 枕詞、文法、句切れなし

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  月にの花といふことを


さざなみの よるの花 しろたへの 月明かりにや あやしくあるも


・さざなみの よるのうのはな しろたえの つきあかりにや あやしくあるも

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[通釈]

 月にウノハナ、という取り合わせを詠んだ歌

 夜の、群がり咲くウノハナは、月明かりのためであろうか、不思議にも神秘的にも見えるなあ。

(第四句は、挿入句。)


[補註]

・枕詞…初句「さざなみの」→「よる」。第三句「しろたへの」→「月」。

・文法…第四句「月明かりにや」の後ろに「あらむ」が省略されています。

・句切れなし。


―――――

さざなみの よるの花 しろたへの 月明かりにや あやしくあるも

―――――――



(令和元年八月五日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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