第6話 俺のステータス
「じゃあ、ちゅーとりあるをはじめよう!」
そう言ってアルはパンっと手を叩いた。
「まずは君に与えられた「狩猟神の加護」とキミのチート能力を教えるよ!」
「チート!」
「ある意味ボクのワガママでこの世界に来てもらうことになったからね、特典の一つや二つくらいは授けなきゃ!ボクはキミに全ツッパすることに決めたよ!キミが英雄になってくれなきゃ、ボクは消滅まっしぐらさ!」
「おぉぅ……」
「まずは、キミが大好きなDevastation worldの使用キャラの能力を可能な限り反映するよ!この世界にもレベルとスキルって概念があるから、それに合わせてコンバートした能力がこちらです! ドーン」
俺の脳裏にDevastation worldでよく見たUIでステータスが思い浮かぶ。
名 前:
年 齢:20歳
職 業:無職
レベル:1
生命力:100
精神力:100
スキル:固有武器装備「魔導銃」・弾丸補充(精神力消費)・弾丸属性付与(精神力消費・全属性)・成長促進
加 護:狩猟神Lv10(Max)
所持品:世界まるごとドロップ図鑑・狩猟神の魔導銃(成長性武器)
「名前はこの世界で名乗る名前を好きに決めていいよ!年齢は少し若返らせておいたから、少しでも長く活躍してね!職業は今のところ無職になっているけど、行動に応じて職業が勝手に書き換わったり増えたりするよ!生命力と精神力は平均的成人男性並み、普通だね!レベルが上がれば増えていくよ!あと、生命力は体力だとかも含んでいるから気を付けてね!瀕死の人間が100パーセントの力が出せないのは当たり前だね!精神力も同じだね!精神力が減れば気が滅入ったり状態異常にかかりやすくなるから使い過ぎに注意だよ!」
一気にまくしたてるように説明してくるが、まぁだいたい字面通りだな。
このステータスは念じればいつでも見られるらしく、他の人に見せようと思えば、
「魔導銃っていうのは、精神力を弾丸に変換して射出する特殊武器で、適正が無いと扱えないんだ。まぁ珍しい適正だけど、めったに見ないわけではないね。便利だけどデメリットも多いし」
「デメリット?」
「基本的に弾丸って一発で一体しか攻撃できないでしょ?威力もほぼ固定だし」
「そうだな」
「魔法であれば、範囲によるけど一発で複数巻き込めるし、剣や槍なら精神力をほとんど消費しないで攻撃できる。攻撃スキルを使えば別だけど、点で攻撃する銃よりも広く相手を傷つけられる。でも、魔導銃は点の攻撃だし貫通させなきゃほとんどダメージにならない」
「ヘッドショット決めればいいんじゃないか?」
「それができる人間が、どれだけいると思うんだい?精神力の上限が弾丸数の上限になるわけだから、バカスカ撃って練習できるわけでもないしね。一応ボクの加護で相手の弱点を看破できるから、弱点に弾丸を打ち込めば効率はいいけど現実的じゃないね」
「とりあえずやってみるか」
「そだね。所持品欄の図鑑と銃はキミの固有装備にしておいたから、念じれば取り出したり消したりできるし、キミ以外の人間には触れないよ。とりあえず図鑑を消して、銃を出してみて」
俺は言われた通り、図鑑を消えろと念じ、狩猟神の魔導銃に現れろと念じてみた。
すると図鑑が手の中から消え、一丁のハンドガンを握っていた。
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