それは、そっと誰かの背中を押すような。
- ★★★ Excellent!!!
家族の声すらうるさいと感じてしまう主人公。いつものように、家から逃げ出すように自販機に向かう。そこに、いつもとは違う光景があった。自販機の下に、白いチョークで、「死にたい」と書いてあったのだ。主人公は、その下に返答を書いた。
あくる日、自販機の下に、再びメッセージが残されていた。だから主人公は、また返答を書いた。
そして、雨。
SNS社会にあって、二人だけのアナログ掲示板的な要素が素敵です。
そして、主人公と誰かのささやかなつながりや、その言葉も、大変素敵でした。短編ながらも、その余韻に浸れる物語。
是非、御一読下さい。