197話 修学旅行の計画
新生徒会もしっかり決まった。佐々木光さんが副会長をしてくれることになって、もう1人は俺と同じ2年生。もう1人は1年生だ。
無事に引き継ぎも終わって俺は平穏な日々を過ごしていた。
「祐くん祐くん! 修学旅行の班一緒にしよっ!」
今は7時間目のロングホームルームの時間に修学旅行の班を決めたり、日程の確認をしていた。
冬休み前に北海道へ。と、思っていたらまさかの行き先は京都などの関西へ。急な変更ではなく前々からそうだったらしい。俺たち勘違いしてた。
「もちろん。他の人たちどうする? 2人からでもいいらしいけど」
誰でも班になれるように体育館に集められた2年生。みんな徐々に班を決めている。
「私は祐くんと2人でも何人でもいいよ。楽しい思い出作れそうだしね」
先生は1人でもいいし10人くらいでもいいって言っていた。とは言ってもこれは2日目の自主研修と3日目のUSO(ユニバーサルスタジオオオサカ)だけの班だ。
他の時はクラスごとに移動する。クラスのみんなとかなり仲良くなるチャンス。
「部のみんなでもいいけどあいつら絶対2人で行くよな」
「そうだねえ。みんなカップルで回ってイチャイチャしてそう」
まじで納得だ。絶景ポイントで写真とか撮ってそう。
「それならどうする? もうみんな班決まったみたいだし私たちも2人でいっか」
「そうだな。ならお願いします」
「こちらこそ。祐くん楽しい思い出作ろうね」
どこ行こうかな。清水寺は確定で…いかんいかん。もうすでに楽しみだ。
でも着物を着た葵って絶対可愛いよな。今の可愛いけど絶対着物も似合うと思う。
今日は班決め、日程の確認だけで終わった。
部活も今日は雨だったので中止になり、俺と葵は下校していた。
「やっぱり京都とかだと歴史的な建物だよね。金閣とかも見てみたいし、大阪に行ったら美味しいものたくさん食べたい」
「そうだな。俺は葵の着物見てみたい」
レンタルとかもできたんだよな。これは俺がお金払ってでもお願いしたい。
「そうだねえ。私も一回は来てみたいと思ってるんだよね。でも似合うかな」
「絶対似合う! 葵、ただでさえめっちゃ可愛いんだから和服とか最高に決まってるじゃん!」
「祐くんそう言うこと言われると恥ずかしいよ」
ちょっと赤くなった顔の葵。その顔を見ながら修学旅行を楽しみに待つ俺であった。
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