192話 佐々木さん

「それではまず佐々木さんと、佐々木さんの応援演説の方お願いします」


 選挙管理委員の諸注意が終わっていよいよ演説が始まる。


 まずは佐々木さんから。どんなことを言うのかとても気になる。でもその前に応援演説があるのでそっちをしっかり聞かないと。


「ありがとうございました」


 佐々木さんの応援演説が終わった。内容はどれだけ佐々木さんが会長に向いているかとかとても頑張っているとかそう言う内容だった。


 そしてついに佐々木さんが演台に立つ。


「こんにちは。立候補した佐々木光ささきひかるです」


 淡々と語っていく佐々木さん。前半はそうだった。でも後半になっていくにつれて熱が上がっていく。


「ありがとうございました」


 それはもう素晴らしい演説だった。自分がどれだけこの学校を良くしようと思っているのか。この学校がどれだけ好きなのか。


 たぶんこの演説に心動かされた人はかなりいると思う。俺自身も佐々木さんに投票したくなるほどに。


 最後には自分のお姉ちゃんの話までしてた。堅苦しい話だけじゃなくてちょっと楽しい話もあってとても良かったと思う。


 かといって俺たちも負けるわけにはいかない。応援してくれる人だっているし、約束したんだ。葵と鈴と。


 かなり壁は高いけどこれを乗り越えて俺は鈴が入学するのを楽しみになるような学校に。今のみんながもっと笑顔になれる学校を作るために。


 今、登壇する。


 



 こんにちは。九条 けいです。今回は少なくてすみません。また★が増えており本当に嬉しいです!ありがとうございます!


 今日、新作を投稿しました。題名は「部活のマネージャーと付き合うのはリスクが高すぎる〜部員にはバレている模様〜」です。ラブコメです。もし良ければこちらの方もよろしくお願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る