162話 お風呂?

「2人ともお疲れさま。本当にすごい働きっぷりだったね。おばあちゃんびっくりした。ただ疲れたでしょう?」


「そうでしょ! 私たち頑張ったんだよ! 祐くんと私ならなんでもできちゃうんだから。でもたしかに結構疲れちゃった。汗もかいちゃったし」


「すごいね2人は。いい夫婦になりそう」


 時間が経つのは早いもので、もう夕方。今日のお手伝いは終わった。今は家で休んでるところ。


 予定よりもめっちゃ収穫できた。ただ、腕とかがかなりやばいことになってる。トレーニング不足かな。


「そうなの。私たち幸せな家庭を築くの」


 ただ会話がお疲れって言われた後あたりからおかしい気が…


「そうなの葵ちゃん。なら結婚式はいつにするの?」


 まじな方で話がぶっ飛びすぎなんだって! 早いうちに結婚はどうするとかって言うのは若宮家の遺伝なの?


「それは祐くんがねちゃんと勉強して、しっかり働けるようになって俺と葵がしっかり独立した時。俺が葵を幸せにできるようになった時。そのときにプロポーズさせてください。って言ってくれたからまだ先の話なの」


「へぇ。祐輔くんなんてかっこいいの。これはすごいわ」


「葵!?」


 俺が言ったセリフを一言一句違わずにおばあちゃんに言った葵。俺は恥ずかしさで顔がめっちゃ熱い。(87話参照)


 今、思ったけれど葵ってどれだけ記憶力いいんだ。そこまで正確に覚えてないぞ。


「なら仲の良い2人はお風呂にでも入ってきたら?沸かしてる途中だからしばらくしたら入れるよ」


「え?」


 今、なんとおっしゃった? 聞き間違いだよね。


「いいのおばあちゃん!?」


 ほら、葵もそれはダメだって言ってる。と、思ったんだけど…


「よし、なら早く入ろう! ほらほら祐くん行くよ」


「いやいや葵! さっき嫌がってなかった!?」


 そんな素振りしてたよね。


「そんなことするわけないでしょ。私、祐くんと一緒に入りたい!」


 あぁ、そうだった。俺がいいのもなんだけど葵、俺のことめっちゃ好きでいてくれてる。俺だって少しは入りたいって思ったし? 本当にちょっとだけだからね!


 ただ恥ずかしい。まじな方で。まして今、そんな場面になるとは思ってなかったし。


「じゃあおばあちゃん、私は祐くんとお風呂入ってくるね。お先にいただくね」


「はいはい。私は晩ご飯作っておくからね。先に若い2人入っちゃって」


 急に心臓がドクドクしてきたぞ。前までなんとか回避してきたのに。俺、理性大丈夫か? 



 ===


 ついにフォロワー600名様を突破しました! 本当に皆さまありがとうございます! また星も100を超えました! 嬉しい限りです。これからも頑張りますのでよろしくお願いします!

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