151話 顔真っ赤だよ?

「それでどうするんだ? まだ時間あるし軽くどこか行くくらいなら行けるけど」


「私は疲れちゃったし家に帰りたいな。まだ英語の宿題少し残ってるし」


あの砂浜から出て電車に乗ればもう俺たちのマイタウン到着だ。まだ3時過ぎだけど葵が帰りたいって言うなら帰ろう。


「えへへ。祐くんの耳たぶ柔らかかったなぁ。またしたい」


「絶対ダメだから。まじあれやばいから」


耳はむはむはやばい。腰抜ける。それに恥ずかしくて死ぬ。


「でもあれは病みつきになるよ。いつもキリッとした祐くんがふにゃってなってるんだもん。あの顔も最高だよ」


「まじやめてよ。ああなるのも仕方ないって」


「興奮した?」


真面目な顔でなんて事聞いているんだ。葵けっこうスケベなのだろうか。


「こ、興奮は…まぁまぁ」


少しはしましたよ。はい。だってあんな事された事ないし。された事あってもあれはなかなかに感じます。はい。


「やっぱり祐くんも良かったんじゃん。ほらほら同意の上なんだから。次はもっとすごくしちゃうから」


なんとも恐ろしい宣言をいただいてしまった。俺、葵に骨抜きにされそう。


「あ、家着いちゃった。じゃあ私着替えたら祐くんの部屋行くね。英語も持っていくから。じゃあ後でね」


葵はそういうと家に戻っていった。俺も自分の家に帰るとしよう。


「あ、お兄ちゃんお帰り。あれ? どうしたの? 顔真っ赤だよ?」


リビングで寝転がっていた鈴がそんなことを言ってきた。いや、ちょっと待って。俺そんなに顔赤い? 


「ほらほら。お兄ちゃん赤いよ。熱でもあるの?」


「うーん。どうだろう。ただこれは葵と何かしたからとかじゃないからね」


「私そんな事言ってないよ? お兄ちゃん葵ちゃんと何かしたの?」


やばい墓穴掘った。これじゃ何かしたせいで顔が赤くなってますった言ってること同じじゃないか。


「ちょっと今日はそのが寒くてね。海にも行ったし。それじゃないかな。あはは」


「ふーん。そうなんだ。なら温かいようにしないと風邪ひいちゃうよ」


俺の話をあんまり信じてないっぽい。でもこれ以上鈴といると危険と判断しここは俺の部屋に直行しよう。


「ふぅ。危ない。鈴に葵に耳はむはむされたとか知られたら俺兄としての威厳なくなるところだった」


さっさと着替えて葵が来るのを待つか。

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