102話 ホテル行くよ

 スカイツリーをかなり楽しんだあとはソラマチと言ういろんな店舗がある場所にやってきた。マジで俺たちの地元の夢シティとか比じゃない。


 そこも散策し終えたらもう夕方になっていた。まじで初日から楽し過ぎる。あっという間に時間が過ぎてしまった。


「祐輔。一回東京駅戻って荷物回収したら、ホテル行くぞ。嬉しいだろう。次はタクシーだから何の問題もないぞ」


 そういえば俺今日どこに泊まるとか何も聞いてない。2日とも同じとか聞いたんだけどどこなんだろう。


 とりあえず東京駅まで戻ってキャリーバッグを回収してタクシーを捕まえて乗った。行き先はリーガロワイヤル(実在しません)らしい。調べても良かったけどここまで来たら着くまでのお楽しみにしようと思って調べるのをやめた。


「祐くん楽しみだね。どんなところなのかな。私もどんなのか調べてないからすごい楽しみなの」


「葵ちゃんも調べてないの?私もどんなのかわからないから楽しみなんだ。名前からしてすごそうだよね」


 それはわかるかも。名前で強そうとかあるよね。


 タクシーに揺られること結構な時間。俺たちはホテルに着いた。今は両親がチェックインしているので俺たちは椅子に座って待っていた。


「なぁ葵。俺たち今日明日ここ泊まるんだよな」


「そうだよ祐くん。すごいよね。こんなところ泊まれるなんて」


「お父さんたちどうやってここ予約したんだろうね。鈴たちの予定がわかった時に予約しても満室って感じなのに」


 ほんとそれな。旅行行くの決まったのって結構最近だったはず。それでこんなホテルとれるってなかなか運がいいのか、それとも何かコネかを使ったのか。


「ほら、祐輔これ部屋のキーな」


 ほいっと渡されたキーには705と書いてあった。


「祐輔と鈴と葵ちゃんはそっちの部屋な。俺たちは別の部屋だから」


「は?」


 この旅行ワヤだ。ふつうに家族ごとと思ったら子供と大人が別々らしい。なんでも酒飲んだりいろいろしたいらしい。


「いや親父それはやばいだろ。そうですよね葵のお母さん!」


「大丈夫よ。心配ないわ。恋人同士の2人と妹の鈴ちゃん。問題ないじゃない。祐輔くん。葵に何かしてもいいけど責任はとってね」


「絶対変なことしませんから!」


「そう?」


 そりゃそうだ。鈴がいようといまいと変なことはしません。


「それじゃ葵ちゃん。うちの鈴と祐輔よろしくね。お母さんたちは820室だから何かあったら教えてね」


 葵は元気満々で返事したけどほんとにいろんなことに驚きっぱなしな旅行だな。

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