100話 スカイツリーへ

 東京駅へとやってきた。一言目は「人が多い」田舎者な俺からしたらめまいがするくらいに。 


 葵と鈴はと言うと新幹線の中でのことで大いに盛り上がっていた。


「葵ちゃん、富士山すごい大きかったね! すごいびっくりしちゃった!」


「そうだよね! あんなに大きいなんて! 想像以上だよ!」


 この2人、新幹線の車窓から富士山が見えた時窓にへばり付いて富士山を見ていた。でも俺もかなり驚いた。見上げるくらいにでかい。エベレストとかと比べてめっちゃ小さいやんとか思っていたけどこれは考えを改めないといけない。富士山めっちゃでかい!


「よし、それじゃ祐輔。ここからスカイツリーまでお前が頼むな」


「は?」


 何を言ってるんだ親父。ここからスカイツリーまで俺が案内?はっはっは冗談かきついぜ。


「いや、マジだから。父さんたちがこんな複雑なところから行けるわけないだろ?大丈夫。予約とかは完璧だから。と言うとわけでよろしくな」


 トランクケースをでかいコインロッカーに入れて荷物を軽くしたらさぁ出発。


「ってそんな簡単に言うなぁ!」


 迷子なったらどうするんだ。葵の両親はどうなってるんだ?


 あ、乗り換えとかどちらとも苦手そう。こうなったら仕方ない。俺がちゃんとしないと。俺はスマホの乗り換え案内アプリを開いて調べるとすぐに出た。


「よし! なら行こうか。葵、鈴! 俺についてこい!」


 恥ずかしいことを口走りながら地図を頼りに俺は東京駅を歩き出した。




ここが押上駅。ついに着いた。乗り換えは2回。それ自体は何の問題もないけど、駅が広すぎて迷う。なんとか来れた俺すごいと思う。というかこれを余裕で行く他の人マジで尊敬する。


 あとは案内に沿って行けばスカイツリー。


「祐くんすごいね。私たぶん迷子になってたよ」


「お兄ちゃん今日いつもよりイケてるよ」


 葵と鈴から謎の高評価を頂いた。こういうのってそんなにすごいのかな。


「祐輔くんすごいな。さすが葵の婿だ。これならどこに行っても安心だ」


 今のでそんなこと判定されてたの!?今迷子とかなったら結婚はさせん! とかいうつもりだっとか?


「あらあらお父さんったら。もし祐輔くんが方向音痴でも葵と2人ならどこにでも行けるわ。葵もいざとなったらしっかりするんだから」


 東京のど真ん中ですごい会話をしてる。でもそんな会話も終わってスカイツリーの下まで来た。


「祐くん、私たちこれの上に行くの?」


「お兄ちゃん、私少し怖いかも」


 確かに高い。そびえ立つように建っている。俺は逆にワクワクしてる。


「ほい。これチケットな」


 チケットを受け取ってエレベーターに乗ろうとしたけど人が多い。結局かなり待たされたけどみんなで楽しく喋っていたらあっという間だった。



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 100話まで行くことが出来ました!本当にありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします!

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