69話 打ち上げ終わり!
なんだかんだいって90分の食べ放題は終わった。長いようで短いのがバイキングだよな。お腹いっぱいでやばいんだが。あ、隣の進もやばそう。
「もう祐くん食べ過ぎだよ。お腹壊しちゃったらどうするの?」
「いやいや、そう言う葵もスイーツめっちゃ食べてたよね。俺よりも食べたんじゃない?」
「女の子はスイーツには目がないんだよ。いくらでも食べれるの」
ふふーんって自慢してきたけどよく言う別腹って本当にあるのかな。でもあるって思わせるくらいたくさん食べてたんだよなぁ。
「それじゃあキャプテンの神子戸から何か言って貰って解散にするぞ」
「は?」
先生俺なにも考えてませんよ。そこは先生がかっこよく決める場面ではないのですか?
でも拍手されて葵も待ってるって事でやらざるを得なくなってしまった。
「今日は何回も言うけど優勝おめでとう!みんなの頑張りで取れた物だと思います。今まで練習を一緒にしてきた仲間とこうやって応援してくれたみんなのおかげでです」
みんなを見渡すとうんうんと頷いてる人やまだ苦しそうに腹を抑えてるやつもいた。
「でも、ここで終わりじゃない。俺たちにはまだ上に行くことができる。小学生の時の夢が叶うところまで来てる。ここで満足せず、明日は休みだけどまだ次の練習から頑張って行こう!」
「「おう!」」
みんなの目がまた燃え上がった。次の全国大会予選に向けて頑張らないとな!
「神子戸サンキュー。じゃあそう言う事で次の練習は火曜からな。時間はいつも通り。暑いから水分はちゃんと持って来いよ。マネージャーが準備してくれるからって忘れたら許さんぞ」
先生の話も終わって解散になった。ちなみに記念写真も撮った。
◆◆◆
「とうちゃーく」
あれ、既視感のある感じがする...とにかく俺たちは家に帰ってきた。もう今日はヘトヘトなのでもう一回シャワー浴びたら即刻寝る。
「祐くん、おつかれさま。今日はゆっくりしてね。疲れてるでしょ?」
「あぁ、今日はもう限界。でも今日のことは絶対に忘れないから」
今日はほんと最高の1日だった。今日のことは死ぬまで覚えてるだろうな。優勝したことも葵との...
キスのことも。
「うん。私も絶対忘れないから。でもこれからもたくさん思い出作ろうね祐くん」
「もちろん」
「あらあら若い者同士いいわねぇ」
「ちょっと!お母さんはもう家入ってて!」
忘れてた、葵のお母さんの存在を。
「それじゃ葵。俺も帰るよ、おやすみ」
そう言って手を挙げて振ると葵が飛び込んで来てそのまま背伸びして俺の唇をそっと塞いだ。
「それじゃあね、祐くん。おやすみなさい」
「あ...うん。おやすみ葵」
葵は家の中に入って行ったけど俺は葵が可愛すぎてその場で悶絶してしまった。
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