68話 先生準備万端
「とうちゃーく!」
トッと車から降りた葵。俺も葵のお母さんにお礼を言って車を降りた。
「なら、2時間くらいしたらまた迎えに来るわね」
そう言って葵のお母さんは帰って行った。
結構みんな揃っているな。集合時間まで後15分あるからみんな優秀だな。
ただ、
「なんでお前らの彼女までいるんじゃぁ!」
びっくりした。今日ってハードボール部の打ち上げですよね?
「おう、祐輔。なに驚いてるんだ」
「いや、うちの部ってこんなに人多いっけ?」
「おいおい、キャプテンうちの部員くらいしっかり把握しとけよ。ここにいるみんな(彼女含む」が十二条高校ハードボール部のメンバーだぞ。今日だってみんな応援してくれたんだし」
「あぁ、これについては俺が間違ってたよ。そうだよな。みんな合わせてハードボール部だよな」
なんか進にいいこと言われた気がする。でも確かにこいつらの彼女さんたちにもたまにお世話になったこともあるし、ここにいるみんなで1つのチーム。
「お、もう全員いるな。なら行くか!」
先生も来たようで人数を数えて中へ入っていった。いつもグランドにいる人数の倍の人数がいるけど先生も気にすることはなかった。
俺の意識の低さがわかるな。
◆◆◆
「みんな飲み物取ったなー?それじゃあ!カンパーイ!」
「「「カンパーイ!!!」」」
カチャン、コン
グラスがぶつかる音がしてみんなが一斉にジュースを飲み干す。未成年なのでもちろんお酒は飲みません。
ちなみにグラスのぶつかる音めっちゃ好き。わかる人いたら教えて欲しい。
バイキングなのでそれぞれ好きなものを取ってくるのはいいんだが、比呂が肉しか取ってないのはいいのだろうか。野菜も食べましょう。
ちなみに席は6人のボックス席を4つ。男女別々で葵も他の女子と楽しそうに喋ってる。なにを喋ってるのか少し気になるけど女子同士秘密の話もあるんだろう。
俺もこいつらといろいろ喋りたいことあるし。
「ってか、先生よくここのバイキング席こんなにとれたよな」
ここのバイキングは値段も安いし、めっちゃ美味しいのでかなり人気店だ。予約できるなんて先生ただものじゃないな。
「昨日のうちに予約したら席空いてたんだと」
「まじかよ。それただのラッキーじゃん。って言うか優勝する気満々だったのね」
「まぁどっちでもいいじゃん。お、祐輔もうおかわりいけるのか?俺も行くわ」
「はいよ」
やっぱりうまい。グラタンとかもかなりクオリティが高い。俺もこれくらい作ってみたい。
席を立ったら、葵と目があった。葵も楽しそうに女子たちと食事をしていて少し寂しいけどいいなって思いました。
笑顔で手を振ってくれたのを見て同じテーブルの女子が茶化しているのを見るのもけっこう楽しかった。
ちなみに俺も宗一郎とか進に茶化された。
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