20話 葵の両親


「結婚はどうしましょうかねえ」


 もう意味が分からなかった。葵の家に行ったら葵の両親は俺たちが付き合い始めたの知ってるし結婚がどうのこうの言ってくるし。まだ玄関なんだよ?


「お母さん、ここ玄関だからさ」


 葵は察してくれたっぽいな。若干顔が赤いけどここはスルーしとこう。


 とりあえず、葵の家のリビングに通された。テーブルの向かいに葵の両親、俺たちは向かい側に座っている。いや、まじで結婚の許しをもらいに来たわけじゃないよ?楽しくデートから帰って来たと思ったらこれ。とりあえず何か喋って欲しい。


「お母さん!お父さん!今日から私祐くんと付き合うから!さっき電話したけどもう一回言っておくね」


 沈黙を破ったのは葵だった。だけどそれ俺の前で言うセリフなの?今の俺には疑問しか出てこない。5年前こんな感じじゃなかったはずだ。


 前から家族ぐるみで仲良くしてた。って言うことは俺の親も葵と付き合い始めたの知ってるのか?すごく外堀が埋められている気がする。まぁ葵と居れるならなんでもいいんだけど。


 さて、この状況どうしよう。


「葵、祐輔くん、お付き合い始めたのね。おめでとう。お母さん嬉しいわ」


「お父さんも嬉しいぞ。どこの馬の骨とも分からんやつじゃなくて祐輔君なら安心だな」


「そうそう。ほんと葵は昔から祐輔くんのこと大好きだったからね〜。転校しても祐輔くん祐輔くんって。ずーっと祐輔くん一筋なんだから」


「お母さん!恥ずかしいよ!」


「だってほんとでしょう?おしゃれしだしたのも全部祐輔くんのためだったでしょ」


「お母さん!」


 葵そんなに俺の事を。やばい嬉しすぎて涙出そう。


「祐輔くんもすっごくかっこよくなって。もうお婿さん完璧ね」


 葵のお母さんグイグイ来るな。


「お母さん。祐くん学校のテストもトップなんだよ」


「ええ?あの勉強嫌いな祐輔くんが、トップクラスなの?あの高校偏差値高いでしょう。すごいわねぇ」


「まぁ葵と約束しましたしね。勉強頑張るって」


「それにしても頑張り過ぎてしょう」


「葵のこと考えてたら頑張れましたよ」


「んまぁ!ほんと祐輔くんは最高ね!葵、ぜったい祐輔くんを逃したらだめよ!」


「祐輔君、大学はどことか決めてるのかい?」


「いや、葵と一緒ならどこでもいいですね。でも葵のやりたいことやって欲しいです。大学が違うのは寂しいですけど、もし違っても毎日会いにいきます」


「うん。葵との結婚を認めよう」


「そうね。お母さんも認めます」


 これはどうしようか。結婚を認められるのは嬉しいけどまだ早すぎる。


「嬉しいですけど、その件は大人になってプロポーズした後お願いします。」


「祐くん。ずっと居てくれる?」


「あぁ、もちろん」


 最近俺のキャラが崩壊した感じがすごいするけどいいんだろうか。まぁ、葵と居たらそれでいっか。とりあえずこの両親をどうにかしないと。


「今日は夜遅いのでまた今度お話ししましょう」


 そう言ってこの場を無理やり終わらせようとしたんだが、


「祐くん、今日私の部屋に泊まっていかない?」


 どうしてそんなこと言うのかなぁ!!



 ◆いつも読んでくださりありがとうございます!20話まで書くことができました。応援などいつもありがとうございます!これから砂糖もりもりになると思います。部活についてはもうしばらくしてからになりそうです。


 ☆、応援、レビュー、感想待ってます。


 九条 けい

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