16話 葵の気持ち


「俺は、葵のことが好きだ。俺と付き合ってください」


 祐くんは私にそう言ってくれた。祐くんが私の目をじっと見つめてる。私も祐くんの目を見る。嬉しかった。そう言って貰えて。だけど夢なんじゃないかと思って聞き返してしまった。


 だけど祐くんはもっとすごい告白をしてくれた。夢じゃないんだって思った。そう思うと涙が出そうになっちゃった。


 私が言う言葉なんて決まってるよ祐くん。


「私も祐くんのことが大好きです」


「私も祐くんとお付き合いしたいです。お願いします」


 そう言って私は祐くんを抱きしめた。ずっとこうやってしたかった。祐くんも私を抱きしめてくれる。もう私幸せだよ。


 私はずっと祐くんが好き。最初に好きって思った時なんて覚えてない。


 祐くんと抱き合うこと3分くらい。もっと抱き合っていたかったけれど電車も来ちゃうし残念だけど祐くんから離れた。祐くんの顔は真っ赤になっちゃってる。私も真っ赤なんだと思う。


 私たちは駅にいこうとした。


(祐くん〜。私左手空いてるよ〜)


 私は手を繋つなぎたかった。もっと祐くんと触れ合いたいそんな気持ち。


 そんな時に祐くんは手を繋いでいいか聞いてきた。もちろんいいんだけど、良いかどうか聞いてくるあたり祐くんらしいなって感じちゃった。



 うーん!手を繋ぐのってこんなにドキドキするの!?知らなかった。世の中のカップルは、こんなことしてるんだ!


 ただ手を繋ぐって言うだけなのに祐くんの存在をしっかり感じられる。今度から部活前はこうしていようかな。これは後で相談してみよう。


 ちょっと祐くんの横顔を見てみる。とっても幸せそうな顔してる。私と一緒。今、たぶん今まででいちばん幸せ。これからもっとたくさんの思い出を祐くんと作って行きたいな。


 今日は遊園地。帰ったらどうしよう?次は夏だしプールも良いな!部活を頑張る祐くんもたくさん見たい!やることいっぱいだぁ!


 若宮 葵。高校2年の夏、世界でいちばん大切な人と付き合い始めました。

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