第7話 平和な街なんてなかった。

散歩することになりました。

あたりは夕暮れで少し暗くなってきている。

玄関を出て真っ先に見えるのは森。

え?何?どうやって学校行くの!?

いきなり連れてこられて

結婚だの同居だのもうやだ疲れた.....


「はぁ......」


「どうしたの?疲れた?おっぱい揉む?」


「え?いいんですか?」


永崎さんと森の中に入り歩きながらそんな会話をする。


「いや....俺たちこれからどうなるんだろうと思いまして.....」


「結婚して子供10人は産みましょう!」


「いや10人って多すぎでしょ!?

ってそう言うことじゃなくて!」


「どう言うこと?」


「これから学校とか生活とかどうやってして行くんだろうと....」


「この森を抜ければ街も学校もあるわよ?」


あるんだ!?


「と言うかここ何処ですか?永崎さん」


「むぅ〜!さっきからずっと永崎さんって!

玲奈って呼んで!」


「なんでですか!?初対面なのに!?」


童貞にはハードルが高いぞ!?


「恵と区別がつかないじゃない!」


「あの気になってたんですけど姉妹なんですか?」


「家族みたいなものよd(^_^o)」


あ、はい。理解します。


「で、れ......玲奈.....さん....ここはどこなんですか?」


「んんっ!///」


「え?玲奈さん....?」


「あぁん💓」


身体をくねくねさせている。

嘘だろ...?まさか....な?


「ごめぇん....イっちゃったぁ....」


「やっぱりな!やっぱりな!」


「もう一回言ってぇ....録音するかりゃぁ....」


「嫌ですよ!?」


何にでも発情しないで!?


「ほら!行きますよ!」


「え!?輝喜くんもイっちゃうの!?いいよ!一緒にイこう!」


「この人ダメだ!!!」


歩きながらイった玲奈さんを抜かして前を歩く。

すると、


「街だ....!本当にあったんだ!玲奈さんの言っていることは本当だったんだ!」


「でしょ!」


大きなショッピングモールが立っており、その近くには商店街がある。

なんかすごく平和そうな街だ。


「平和だぁ....」


「う...うーん....あはは....」


微妙な返事だ。

平和じゃないのか?


疑問を持った瞬間だった。


「取り壊せぇえええええええええええええええええええええええ!!!!」


「とめろぉぉっぉおおおおおおお!!」


「!?!?!?!?!?!?!?!?」


平和なのんびりとした雰囲気は一瞬にして消え、ショッピングモールから出てきた

人と商店街から出てきた人が

戦争を始めた。


「あの.....玲奈さん....これは...?」


「客争いよ.....」


「あー.....帰りましょうか....」


「えぇ....」


平和な街はありませんでした。

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