幸せを運ぶキャリーケース

 コンクリートで舗装された道を突き進む。


 それは赤色でガラゴロと音を響かせる。


 あまりの赤さにすれ違う人々の視線を集めてしまう。


 それは幸せを運ぶキャリーケース。


 時には飛行機で飛び、時には新幹線で走り、時には船舶で水を渡る。


 え、重いのかって?


 そりゃ幸せは想いだろう。


 今日も皆に届けるためにガラゴロガラゴロ響かせる。

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