信号を渡るタイミング
信号が青に変わる。
歩道に溜まった集団が歩み、白線前で停車した車がエンジン音を奏でる。
特に朝となれば、その量は多大なるものだ。
それを遠くから見ていた僕は走ろうかどうか悩んだ。
全速力で走れば青信号に間に合うかもしれないが、もし走って間に合わなかったらなんだかカッコ悪い気がする。
かといって早歩きでは間に合わない距離だ。
決めあぐねている間に青信号は点滅を始めた。
赤になり、しばらくして僕は横断歩道の手前に着いた。
走っていれば僕は向こうにいただろうか。
時間と共に再び溜まっていく集団に飲み込まれながら僕は考えた。
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