小学生の頃
小学生の頃、授業で使っていた薄汚れた色の書きつらい紙のことを「馬糞紙」と覚えていた。
その名の通り馬の糞から作った紙だと長年信じていたがどうやら違うらしく、馬の糞に似ているからその名が付いたらしい。
小学生の頃、ラーメンでメンマを食べた時これが何から出来ているか父に聞いたことがある。
父は割り箸をスープで煮込んだ奴と教えてくれたが、全然違うじゃねえか。
小学生の頃、カップラーメンのかやくは火薬だと思っていた。
試しにマッチで火を付けてみたら焦げた。母にはめっちゃ怒られた。
小学生の頃、松岡修造は架空の生き物だと思っていた。
せめて架空の人物だと思っておいてくれ、小学生の自分。
小学生の頃、何にでもなれるって思っていた。
人生って言うものは何でもできる訳じゃないんだぜ。
小学生の頃、口にはしなかったけど好きな幼馴染みと、父と母みたいに幸せな家庭を作りたいと思ってた。
それは明日、ようやく叶う。もしかしたら何にでもなれるって言うのは案外本当だったのかも知れないな。
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