慎重勇者の設定がTUEEEEすぎる


 こんにちは、星浦です。


 タイトルから察してもらえるとは思うのですが、カクヨム発の面白いアニメが始まったこともあって、便乗してその話題で創作論を更新していこうと思います。


 さてさて、今回のテーマに上げるのは『慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~』です。

 私はとりあえず二話までアニメ見たんですが、すごく面白いです(カクヨムに掲載されているのに、私は本編を読んでません汗 題材に上げているのに読んでないってニワカすぎるかも知れませんね。アニメ楽しみ終わったら読むかも知れません。

 *故に今回の内容にはネタバレ含みませんので安心して読んでいただければと思います。


   ***


 さて、前置きはこれぐらいにして、そろそろ主題に入っていきます。


 この『慎重勇者』の最大の魅力は何か? と考えるなら、間違いなくその答えは〝主人公が慎重すぎること〟ですよね。


 また当たり前のことを言ってると思われるでしょうが、実際のところ、これっていうのは結構凄い戦略だと私は思うわけです。


 何が凄いのかというと、この〝慎重すぎる性格〟というのを、この作品はこの物語の柱のギャグとして昇華している部分です。


 ギャグっていうのは書いてみると分かると思うのですが、物語のテンポを良くする効果があります。ギャグ自体が短い文章で面白さを持つモノであるために、よいしょよいしょで仕込むことで一辺倒の物語よりも読みやすさやテコ入れに繋がるんですよね。

 つまり、ギャグを仕込む物語である場合、ある程度のスパンで新たなギャグシーンを書きたくなるというわけです。


 そして、このギャグっていうのは、手を変え品を変えて生み出し続けるのは非常に難しい。


 これらは単発の消費系アイテムだと考えてもらえれば良いでしょうか。


 ……しかし、この消費系のアイテムを繰り返し使える夢のような方法があります。


 それは登場人物の性格の弱点をギャグにまで昇華させ、それを天丼として使い回すことです。


 これっていうのは、ギャグにおいて非常に効果的な方法です。


 例えば『この素晴らしい世界に祝福を!』なんていうのは、これを多用している物語です。


 主人公のカズマやアクアのゲスな性格や、爆裂魔法大好きっ子のめぐみん、どMの剣士のダクネスなど。主要の登場人物が全て一癖も二癖もある性格であり、これらを全てギャグに注ぎ込むことで、同じギャグを天丼として使い回し、果てにはそれを発展させて面白い物語づくりに成功していますよね。


 こういうギャグ物は読みやすさに全振りした〝なろう系〟の文章とも親和性が高く、また、昨今のアニメ業界との親和性も高そうですね。


 新発見のように書いていますが、この手法っていうのはけっこう前から存在しています。


 例えば『シティーハンター』の冴羽リョウは、その筆頭かも知れません。


 ……まとめると、ギャグ路線であれば、性格に難のある主人公というのは、読みやすさを求める昨今のネット小説界隈では魅力的な逸材ではないか、というところでしょうか。


 もしも異世界転生を新たに書くなら、こういった主要人物を考えるのはかなり効果的で強力な武器になりそうですので、私も次に書くならば、これを肝に銘じて書いてみようと思っています。


   ***


 というわけで、異世界転生モノの紹介をしたわけですが、現在、私は『異世界で神になる!』の続きをアップ中です! 

 100話目まででも完結していますので、そこまででも楽しめると思います。

 もし、ミリ単位でも興味が出たら読んでやってください大汗

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889402205


 ……異世界転生モノを創作論で扱うことで、自分の作品の宣伝までするとは――これは天才の発想か!?汗


 オチも書いたので、この辺で今回の話も終わろうと思います笑


 本日もお付き合いいただいてありがとうございました。


 皆さんも執筆活動頑張ってくださいね!

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