〝良い内容〟を〝速く〟〝楽しく〟書く方法


 こんにちは。星浦です。


 さて、今日は蝉の音も煩く暑くて頭が回らないため、さっそく上記について書いていきますね。


 タイトルに書いた〝良い内容〟を〝速く〟〝楽しく〟書く――そんな夢のような方法を皆さんはご存知でしょうか?


 私は本来、小説を書くというのはとても難しくて大変で辛いことだと思っておりました。


 そもそも、小説を読むのって、子供の頃は苦労したと思うんですよ?


 私は小学生の頃に、読書感想文にハリーポッターを選んで夏休みに読みましたが――それが死ぬほど苦痛でした笑 読書感想文だから読まなきゃいけないのに、なんでコイツはいつまで経っても魔法学校に入学しないのかと読みながら苦しんだのです。


 結局、私はハリーポッターを投げ出してしまい、ハリーがトロッコで銀行に行くシーンまでで無理やり読書感想文を書くという離れ技で宿題を終わらせたんですが……あの時はそれほどに読書が嫌いな子供でした笑


 読むのだってそれほど大変なのですから、書くことがすべて大変で辛い事だと、皆さまは無意識に決めつけてはいませんか?


 その答えはNOです(すぐ前の話と真逆の答えですみません。執筆の〝すべて〟が苦しいわけではないという意味です。


 何故なら、皆さんも、一度ぐらいは〝筆が乗る〟という体験をしたことがあるんじゃないかと思うからです。


〝筆の乗る〟あの感覚は本当に執筆活動をしていないと伝わらないモノだと思いますが、私にはそう言った経験が何度かあります。


 もう少し具体的に言うと、短い時間の間に文章がすらすらと書けて、さらに内容も魅力的に感じて、素直に書いていて面白いと思える状態。


 長編全てがこのように上手く行くわけではありませんが――もしも、仮にその状態で最初から最後まで物語が書けたとしたら、最高の一冊が書けると思いませんか?


 私はそう思うのです。


 そして、その状態が最近になって、少しづつ増えてきたのを感じます。


 だから、その状態をもっと増やすために、その状態の共通点について考えてみました。


 そして、その答えは意外とシンプルで簡単なモノでした。


 ズバリ、筆が乗るタイミングと言うのは、深層心理すらも含めて一切問題を抱えていないシーンなのです。


 ……分かりづらいでしょうから、補足しますね。


 私が〝筆が乗る〟と感じたシーンはどれも魅力的でまるで問題を抱えておらず、好きに書いて良いエピソードであり、それを表現するだけでも満点が取れてしまうようなエピソードばかりだったんですよね。


 そして、そこに〝筆が乗って〟勢いすらもプラスになり最高のエピソードが書ける。


 このエピソードって言うのは、完成度の割に書くのも早く、しかも書くこと自体が面白いです。


 ようやくタイトルを回収しました。


 こんな〝筆が乗る〟ことが多ければ多いだけ、執筆活動は楽で速くなるのがお判りでしょうか?


 では、途中で考えた通りに、この〝筆が乗る〟状態を増やすにはどうすれば良いのかについて書きますが、それも至ってシンプルです。


 反語のようになって悪いのですが、つまるところ、〝筆が乗る〟状態にするには、執筆に入る前に、全ての問題を解決すればいいのです。


 そんなんできるかーいっ!


 そうお思いでしょう。


 私もそう思いますが、これって、結局のところ何をしているかと言うと最初の方に書いた〝上手くなる方法〟と同じ内容なんですよね。


 良い所を伸ばし、悪い所を見直す。


 そうして生まれた部分と言うのは、本当に書いていて面白い。


 理解できたでしょうか?


 あなたが上記の内容を理解できたとするならば、次に思うのは恐らく、書けないキツイ場所ばっかりで全然〝筆が乗らない〟ところがある、という問題意識でしょう。


 しかし、ここも安心して頂きたい。


 なぜなら、そこに挑戦すること自体が〝筆を乗らせる〟ために必要な問題解決を行っている時間だからです。


 あなたは苦手な部分を書くのに三時間で三行しか書けなかったとしましょう。


 しかし、それはあなたにとっての最速なのです。


 それだけ、そのカ所は巨大な問題を抱えているシーンだったのです。


 あなたは三時間頑張ったことには変わりなく、その必死に生み出した三行は、あなたが同じ三時間で10ページ書けたとしても、まったく同じだけの価値がある三行であるのです。


 筆が乗らない時に書いた三行に誇りを持ちましょう。


 そこで得た三行による問題解決能力は、間違いなくあなたの血肉となり、間違いなく次の作品での〝筆が乗る〟力に変化する素敵なものなのです。


 私が思うに〝筆が乗る〟時間を増やすために必要なのは〝筆が乗らない〟を乗り切る回数を増やし、その対策を学ぶということです。


 私は長編を書き始めて三年目ですが、最近になって〝筆が乗らない〟ことが少なくなり〝筆が乗る〟ことが多くなってきました。


 まだ全編にかけて〝筆が乗る〟という状態にはなっていないのですが――もしかすると、ずっと〝筆が乗る〟速筆の天才って言うのは、これを無意識に理解している人のことなのかなぁ、なんて最近になって思うようになりました。


 複線回収ではありませんが、実はこれは読む側でも根っこの部分は同じです。


 私は当時、ハリーポッターに耐えれませんでしたが、今なら余裕で読破できるでしょう。これは私が、読むという行為を何回も何回も数えきれないぐらい経験してきたから、読むことが苦しくなく、楽になったのです。


 こう書かれると、少しだけ説得力ありそうですね笑

 

 私もいつか、全編通して〝筆が乗る〟状態を経験してみたいものです。


 またまた長文になりましたが、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

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