フェイト・テスタロッサちゃんは可愛い


 さて、みなさんは、どんなキャラクターが好きですか?


 私が最近好きになったキャラクターといえば、フェイト・テスタロッサちゃんですね!?


 いやー可愛いですよ、マジで。


 別にロリコンじゃないんだけど……むしろ巨乳とかのが好きだけど、フェイトちゃんは可愛いです……なんじゃあの優しさの塊みたいな生物は……。


 ……最近、この創作論を書き始めてから、かなり真面目な話ばかりしていたせいで頭がおかしくなりそうで大汗 もう私自身が耐えられない感じがしてきましたので、もっと気楽な感じで書こうかなぁということで、こんなタイトルにしてみました。


 さて、フェイトちゃんについて軽い補足を。


 フェイトちゃんは『魔法少女リリカルなのは』に出てくるライバルポジションの魔法少女ですね。私は少し前に『魔法少女に俺はなる!』っていうライトノベルを書きまして……魔法少女モノを書くのに、魔法少女モノの知識がなさすぎるというわけで、名前を聞いたことのある有名タイトルの『魔法少女リリカルなのは』をTUTAYAで借りて観てみた――というのが出会いだったりします。


 私が他に好きなキャラクターを上げるなら、『まどか☆マギカ』の巴マミとか、『空の境界』の両儀式とか、一般文庫から出すならガリレオシリーズで映画にもなった『容疑者Xの献身』の石神さんはかなり好きです。


 さて、今回の話題なのですが、好きなキャラクターから、魅力的なキャラクターを書く方法を考えたいと思います。


 このフェイトちゃんの魅力を、そのまま自分の物語に取り込むためには、どうしてフェイトちゃんが魅力的なのかを知る必要があります。


 そのために、フェイトちゃんについて、もう少し詳しく書きますね。

(ネタバレが嫌いなのでオチは書きませんが、フェイトちゃんの魅力を書かないと話が進まないため止む無く……先が気になる方は観てみて下さい)


   ***


 主人公の〝なのは〟が訳あって〝魔法少女〟となり〝ジュエルシード〟を集めていたところ、それを妨害するように現れた謎の魔法少女〝フェイト〟は〝なのは〟と対立し〝ジュエルシード〟を奪っていきました。


 何度もぶつかり合い戦う最中、どうして〝フェイト〟が必死に〝ジュエルシード〟を集めるのかを〝なのは〟は聞くのですが、その理由を〝フェイト〟は話してくれません。


 フェイトがなぜ、ジュエルシードを集めているのか?


 フェイトは、自分の為でなく「ジュエルシードが必要だ」という母のために、それこそ、なぜジュエルシードが必要なのかもわからないまま集めていたのです。


 なぜか自分に厳しく当たる母のため、幼いころに見た優しい母を取り戻し、あの頃の幸せを取り戻すため――悪いことだと知りつつも〝フェイト〟は〝なのは〟と戦い続けます。


 その後……フェイトには乗り越えるべき辛い現実があり、フェイトは変わっていきます。


   ***


 フェイトちゃんというのは、一言でまとめると苦労人なんですよね。


 それが悪いことだと知りつつも、母のために必死になって、それで報われなくて、でも、それでも母のために戦い続ける。


 そんなひたむきで優しいファイトちゃんが、私は好きなのです。


 さて、フェイトちゃんの魅力については伝わったでしょうか……? 


 フェイトちゃんがどうして好きなのかと言えば、それはズバリ、納得できる理由から来る行動によって苦しんでいるから、だと言えるでしょう。


 フェイトちゃんは本来であればライバルであり、敵キャラクターです。


 しかし、そんなフェイトちゃんは応援したくなる魅力に溢れています。


 上記をまとめると、行動理念にしっかりとした背景が加わると、キャラクターというのは深みや魅力が増して輝き始めるのです。さらにいうと、その考え方が変わる瞬間が理由と共にあると――なお物語は面白くなり、キャラクターも魅力的になります。


 背景からくる理由と考え方、そして、劇中でのさらなる理由の追加による考え方の変化こそが、キャラクターの魅力の大半であると言っても過言ではないと私は思っています。


   ***


 例えば、正義の味方と戦う敵がいたとします。


 この設定を深くするために、敵にも戦う理由を与えてみましょう。


 例えば、自分の親を正義の味方に殺されている――というのはどうでしょうか? 

 敵の親は、確かに正義の味方から見て悪い人間であったかも知れません。しかし、敵から見れば、優しかった親を殺した正義の味方を許すことなどできず、必ず正義の味方を倒すと墓標で誓います。


 必死に修行して強くなり、正義の味方に向かっていく敵、というのは間違っているかもしれません。敵は自身がそう悩んでいたらどうでしょう――そうですね、例えばそこも物語に組み込みましょうか。


 正義の味方が少年を助けているのを見たり、敵の親を殺してしまったのが実は事故だったことを知ったりして、敵は心が揺れ動きます。


 アイツのお陰で苦しみから解放された人も確かに存在している、アイツは悪い奴ではない。でも、俺はアイツを許せない――俺はそれでも、奴を倒すんだ。


 そんな中、正義の味方が、他の強大な化け物に襲われるとしましょう。


 絶体絶命の正義の味方を見て――いい気味だと思いつつも、体が勝手に動いてしまう。


「お前を倒すのはこの俺だ! 俺以外に殺されるのなんて許さねぇ!」


   ***


 敵の行動理念と、揺れ動く心情。


 読者を納得させる背景のある考え方をもつ敵が、何の理由もなく悪いことをする敵よりも魅力的であることが伝わったでしょうか?


   ***


 私は個人的に、苦労人であり、他人のために自分を犠牲にするようなキャラクターが好きなのですが、これは個人の好みが大きく出るところでしょう。


 魅力的なキャラクターが書きたいのであれば、自分の好きなキャラクターがどうして好きなのか、どのような理由で行動しているのか、それを考えてみることも一つの手であると思います。

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