プロットという概念について
小説を書き始めようと思って調べて出てくる言葉の代表格に〝プロット〟って言葉があります。
そもそもプロットってなんぞや?ってのを補足するなら、物語の骨組みみたいな感じだと説明されることが多そうです。実際に小説を書き始める前に決めた、大体の流れをまとめたモノとでも言えばいいでしょうか?
あらすじを書き進めて、物語の序盤から終盤のオチまでをまとめたモノってのが〝プロット〟という認識で大丈夫だと思います。
さて、そもそもの話なんですが、このプロットって奴なんですが、別に必須ではありません。
極論を言えば、プロットがなくても面白い話は書けます。
そして、正直な話をしますと、私はプロットを作るのが苦手です。
私は物語の主軸は決めてしまってから書くのですが、細かい内容や設定、複線なんかは書いている途中でかなり付け足したり削ったり変更したりします。
あれば便利ってぐらいで、固執しすぎて身動きが取れなくなり、面白いと思える話じゃなくなりそうなら変更すべきだとすら思います。
そんな訳で、私はプロットのまま物語を書き切ることができなかったりします。(プロットの段階で修正するのは、私にはまだ早そうです)
しかし、プロットを作る利点というのもありますので、私の感じる利点も書き出しておきますね。
◎物語の主軸を具体的にでき、統一感を出すよう修正しやすい。
◎今回の物語に対する目標を決めて取り掛かりやすくなる。
◎複線を仕込む場合に、どの時点で複線を仕込むか予定が立てやすい。
◎書きたいエピソードに説明が必要であれば、どこに書くか決められる。
◎メリハリや気を惹くエピソードが必要だろうと思える中だるみを見つけられる。
◎物語のエピソードの数から、大体の総文字数を予想できる。
◎物語を書く前にプロットを提出する練習ができる。
他にも利点は沢山ありそうですが、私の実感する利点は今のところこれぐらいです。
上記の理由の大体はフィーリングで分かると思うのですが、最後について分かりにくいと思うので補足します。
ちなみに、これはプロになってからの利点だったりします。
素人には関係ないのですが、プロが本を出す前に、出版社の企画会議という奴があります(プロの方に話を聞いただけで、私の体験談ではありません汗)
プロになったとしても、その企画に他のプロの方を押しのけて通らなければ、自分の物語は本になりません。
つまるところ、プロにとってのプロットとは、編集者さんにどんな話でどういう面白さを含んでいるの話なのか?をアピールするモノでもあるようです。
同じプロットという言葉になりますが、提出用のプロットは、自分が本当に扱うプロットとは別物であると考えた方がいいかも知れませんね。(プロットはプロットに過ぎないので、企画会議さえ通れば変更もOKらしいです)
本来はプロットなんてものは頭の中にあれば問題ありませんし、メモ書きぐらいでも問題ないのですが――もしもあなたがプロを目指すなど長期的に考えているなら、プロットを仕上げる練習もすると一石二鳥かも知れませんね。
……しかし、実はそれも必須ではないのに違いはありません。
なぜなら、魅力的なプロットが書けなくても、そのまま物語を全て書ききってから出版社へ持ち込むのも問題ないからです。(コスパは悪そうですし、時間はかかりそうですが、それもひとつの手段で、そういう作家さんもいらっしゃるそうです)
プロットの概念的には、私はこんな感じで捉えています。
次はプロットの中身について書きましょうかね……?
本日もお付き合い、ありがとうございました。
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