物語の面白さは大きく分けると二種類


 とても個人的な考え方なのですが、物語の面白さは、下記の二つのタイプに分けることができると思うんですよね。


 1.登場人物が主導権を持ち、物語を動かす面白さ

 2.物語の設定や背景に謎や引き込むモノがあり、それを解明する等の面白さ


 1についての軽い補足

 ライトノベルというのはその名前のままに軽い文学であったりしますが、その他の特徴として〝登場人物〟を主軸に物語を動かすことが特徴でもあったりします。

 主人公が物語のラストで敵を打ち倒したり、大逆転劇を披露する様が私は好きです。一言で1の特徴を表すのであれば〝この登場人物でなくてはならない〟と感じるような印象を持てるキャラクターが登場し、それが終盤に活躍することが醍醐味となる話、とでも言えば良いでしょうか。


 2についての軽い補足

 これは舞台装置が物語の主役のタイプのお話です。

 例をあげるのであれば〝殺人事件モノ〟などですね。

 序盤に殺人事件が起き、それを主人公が追って――ラストでその真相が明かされる。言い換えれば、物語に仕掛けられた舞台装置こそが2の主役です。


 そして、このこの二つの面白さというのは、両立することが可能です。


 むしろ、面白いとされている物語は、この二つを両立していることがほとんどです。


 個人的な考えでまた恐縮なのですが、私は面白いライトノベルの案配として、

1が7割、2が3割ぐらいが最も輝くんじゃないかなぁと感じております。

 ネット小説で上位を目指すなら9対1ぐらいでも良いかも知れませんね。

 一般文芸であれば逆に1対9ぐらいの案配でのヒット作も多いです。


 ……これが私はけっこう苦手で、2の案配が多くなってしまうんですよね大汗


 さらに先の話もできるのですが、まずはこの説明に留めておきます。


 短編ですと2の面白さが10割で構成されている物語で面白いものもけっこう生まれます。しかし、それは逆に言うと、短編だけしか書けない、という人が陥りやすい穴でもあったりすると思います。 

 長編を書きたい場合は、舞台装置以外の部分の魅力を考えてみることも大切ですね。

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