第5話 親子で語る、僕のヒーローアカデミア!

 週刊少年ジャンプで連載中の「堀越耕平:僕のヒーローアカデミア」。

 主人公・緑谷出久(みどりやいずく・デク)は、「超人社会」の中で「無個性」として生きる中学生。ヒーローに対する憧れだけが、彼の取り柄……という、なかなかに厳しい設定です。幼馴染から「石ころ」扱いをされながらも、その幼馴染の危機に対しヒーローのように「敵」の前に飛び出していく場面から、彼の人生は変わるのです。

 週刊少年ジャンプといえば、半世紀の歴史ある「ヒーローの老舗」。私など小学生の頃は「鳥山明:ドラゴンボール」「ゆでたまご:キン肉マン」「徳弘正也:ジャングルの王者ターちゃん」など読んだり視聴したりしていたので、ヒーローといえば筋肉!というイメージがあって。ヒロアカだと、デクの師匠「オールマイト」が典型的なヒーローの形だと思いつつ。次世代への継承、というのが、ヒロアカのテーマだな、と思う次第です。

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 400字以内の読書感想文って、書ける事が限られてきますねー。ホントはもっと、書きたかったんだけど。例えば次世代への継承って話だと……雑誌ごとに、あると思うんですね。その雑誌の「系譜」というか。ヒロアカは、間違いなく「ジャンプのヒーローの系譜」にあって、歴代ヒーローの魂を継承していると思います。 作品内で随所に見られるのは、ヒーローとは、という語りですね。オールマイトは、個性をデクに継承してからどんどん弱っていきます。だけど「まだまだやるぞ」っていう、背中を見せるのです。むさくるしいオッサンキャラが、オッサンゆえにカッコよく際立って見える。オールマイトの師匠・グラントリノなどは、熱い爺さんで。「グラン・トリノ」って、クリントイーストウッド主演の映画があるのですが、その映画の主人公の最期や、友人である少年との交流など思わせるようなキャラで。登場時に思いましたよ、この爺さん、壮絶な最期だろうなあ、と。


 ヒーロー高校の学生たちは、勉強などよりも先に、事件によって実践に放り込まれてしまうんですね。連載の割と初期の段階で。なので、まったりぬるーい学園ものでは無いです。そういう要素も、ちょっとはあるけれども。これって、何となくあれですね。娘をカクヨムに誘い込んだ母親的な……まあ私も、思うところがあったのですよ。

 娘の将来の希望を聞くに、言うよりやってみろ、って事ですね。なおかつ、魑魅魍魎が跋扈する場を避けた。ああ、分かる方は分かるんだと思いますが……小説投稿サイト並びに宣伝の場って、自己顕示欲からおかしな事を発信し始める人間の巣窟的な面もあるんですね。あくまで、私が抱いた感想ですが。

 例えば今現在だと、とあるサイトのエッセイランキング見たら分かるんですが。かなり自分本位な意見(思想ともいえる)を書く作者がランキング1位にいて、それに対抗するエッセイが2位になるって現象がある。これを見て「ああ、こういうのがいいんだな」などと子供が言い始めたら大変です。たまに横から意見する必要がある。激戦区を眺めながら。そんな訓練の場としては、カクヨムはいい感じなのです。なにせ、個人メッセージ機能が無いから妙なトラブルを避けられる。公開欄で感想を言い合う場合のマナーなども見せる事が出来ますし。

 もしも何かあったとしても、それをチャンスに変えて、ヒロアカで言うところの「敵(ヴィラン)」と「ヒーロー」の在り方のようなものをレクチャーするんですわ、親として。この際だから、ちょっと披露しますかね。


・目立つエッセイでランキングに乗るのは、文章が上手いからではない。死体にハエがたかるのに似ている。中には、本当に読者と対話しながら評価されている作品もあるが、数は少ない。感想欄を閉じていたり同質な意見しか受け入れていない作品は、死体の部類だ。読んだら分かると思うけど。そういう奴はたいていこう言う。

「批判は受け付けていません」

 批判に耐えられないのは、作者ではなく作品の方だろうと言いたい。そして忘れてはならないのは、死体にも需要があってファンもいる、という事。


・その作者が「ヴィラン」的か「ヒーロー」的か。見分けるには、他人を排除しているかいないか、そこを見たらいい。気に入らない人間を仲間と一緒にいじめるような現場を見たら、そこから離れる事。その連中から恩を受けるようなことがあったら厄介である。現に、そういう輩は仲間には優しいので離れがたくなる。

 自分が何になりたいのか、考えてみる事。


・理不尽な攻撃はよくある。そんな時は思いっきり気にしまくって何ならエッセイのネタにした方がいい。または、自作品のネタにする。悪役の行動に使えるから。

 

 まあ、あんまりいっぺんに言うとウザいと思うので、今回はここいらでお開きとします。読んでくださって、ありがとうございました。


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