ありがとう。その言葉が出てくる素敵な心。

思っていることを全て言葉にできた訳ではない。
理解してほしいなんて思わない。
そう叫ぶ筆者の心の声が、読み手の心に響きます。

これまでの小説の背景、書き手の心の中にほんの少しだけ直接触れることのできる”心”。最後は感謝の言葉で締めくくられるのが、読み手として嬉しくもあると同時に、これまでの苦悩が垣間見え、切なくもあります。