第7話 兵法の事

 門月流兵法の技を特別に公開しましょう

 空手より強力な拳法といえます

 打手と呼んでいます

 ではまず構えから

 打手独特の構えです

 右前だしといいます

 右足を一歩まえにだし

 右手も右肩をまえにつきだすようにして右拳を左拳より大きくまえに突きだすように拳をかまえます

 一見左利きに見えるかもしれませ

 ん

 つぎに拳の打ち方を説明します

 力学的な観点から解説すると

 4軸のパラメーターです

 1軸

 拳を打つとき引いている左足の爪先を蹴るようきかせて同時に右足を前方に踏み込む

 2軸

 右肩を前方に鋭くいれる

 3軸

 拳を前方に鋭くだす

 4軸

 拳を当てる時手首を返し抉り込むように打つ このとき小手先でなく腕ごと返すようにするのがよい

 以上の4つの動きをほぼ同時におこないそれぞれがぴゅんぴゅんとゆう感じに加速運動になっていなければなりません

 さらに拳をだしてから当たるまでの軌跡がゆるい曲線

 反るような円弧を描くような軌道に打たなければなりません

 技は一撃必殺 常に渾身で打つのが原則です

 感じをつかむために4っつの軸のそれぞれの動きを一つずつぴゅんぴゅんと素早く鋭く体を使ってから4つをどうじに行うようにすると良いと思います

 この4つの軸の動きのスピードが重なった速さが技の速さとなるわけです

 力学的には4つの軸の合成速度が技の速さとゆうことで さらに4つの軸がそれぞれ加速運動になっていなければなりません

 このことによって強力な打撃力を生むことができるのです

 門月流 打手 肘の技

 肘斬突

 ようはダブルハンドの肘打のコンボですが

 肘の構えは 少林寺拝みのように両肘を張って左拳を右手で掴むようにし掴んだ拳の位置を左胸の前にずらし腰をひねるようにして肘を後ろに引く

 そこから肘を振り回すようにして打ち

 打ちきったところから

 相手に体当たりするようにしながら肘で鋭く突くこの時 同時に左拳を掴んだ右手で左拳を押し出すようにする

 以上

 この技は相手との距離が近い時使うのが効果的です

 うっかり近づかれたときや 相手が頭突きをつかうような時は肘の引きを浅めにして肘で防御するように構え

 カウンターを狙うのが有効です

 拳の技でも解説しましたが技をだすときは ぴゅんぴゅんと鋭く加速運動になるように渾身で打つのが原則です

 技をだすとき声をだすときは

 やっやっ えいやあ やったあ がオススメですね

 門月流 兵法 打手 蹴技

 当流の蹴り技は橫蹴りだけです

 狙うところは脛 膝 太股 金的の4ヶ所だけです

 上段回し蹴りなどはバランスを崩して損です

 蹴り方

 腰を入れて 腰をひねるようにして前へ押し出し脚を横にすこし傾け鋭く蹴りだす このとき踵をきかせ踵で打撃する

 散漫に足のうら全体での打撃にならないようにする

 ぴゅんぴゅんと鋭く加速するように渾身で蹴るのが肝要です

 当流の技は無駄な手数を嫌い一撃必殺を狙う技です

 脛 膝 太股 金的 どれでも確実に当て挫き 足を殺せば戦闘不能で雌雄は決する 昏倒させる必要はありません

 拳の技も相手が腕でガードしていてもガードの腕を狙って渾身で打てば腕をくじき 腕を殺せ それで勝負はつきます 腕を殺されて戦って勝つことなどありません

 また 相手が打撃してきた足や腕を狙うのも有効です 顔面ばかり狙うのは愚行です 当てやすいところを狙うのが第一です

 最後に不意をつく技として

 手刀による窒息打ちの技を解説します

 ようは喉を狙った水平チョップですが

 手刀を振り回すような使い方はしません

 手刀を構えないでいて相手の不意をついていきなり手刀をストレートに相手の喉を狙ってぴゅんと渾身でうちます

 手刀を直線的に真っ直ぐに出すのが肝要です 以上

 全ての技に共通の心得として

 技を出すときは初めは筋肉を硬くせずしなやかにして技を出す前に技を出す方向とは逆向きに少し溜めをいれるようにしてから徐にぴゅんと加速し同時に筋を絞り抉るように打ち込む

 この心得がもっとも重要です

 それから初めに書くのを忘れていましだが ここにで解説した技は生死のかかった場で使うものです

 非常に危険な技です いまの時代には決して使うべきものではありません

 みなさんそれをはきちがえる方はいないでしょうが

 一言ことわっておきます

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