第4話 文法の事 ⑷

 それでは

 機能語(が に の も)の働きを調べることにしましょう。

 まえ に 書いた動詞の語尾の音の動的感覚の段階的な強さの度合いの違いが 50音のテーブルに割り振られているとゆうことから(を が は にの も)も同じようにテーブルに割り振られているとゆう考え方 観点でみていくことにします。

(を が は に の も)の場合はどんな感覚が段階的に割り振られているのか語感から感じとる必要があるわけですが 結論からいうと主語となる言葉を指し示す感覚と言えると思います。

 ここで(を が は に の も)以外の機能語(や へ と)を加えて 主語となる言葉を指し示す感覚 についてもう少し詳しく説明することにしましょう。

 50音のテーブルに段階的に割り振られた感覚とその 性質 働き の変化を模式的に説明すると みなさん理科でよくしっている 液体固体 気体 みずの相変化 みずは氷点0度で氷固体に変化し沸点100度で蒸気 気体に相が変化し 氷点や沸点のような境目にあたる値をしきい値とか閾値などと言ったりしますが 50音のテーブルに感覚が段階的にそれぞれの度合いがしきい値となっていて(を が は に の も や と へ etc)の働き性質の違いが この段階的な強度度合いの違いだけで相変化のようにあらわれているようです。

 言語組織の言語を生成する仕組みとしてととのえられた 感覚 が 段階的に割り振られた50音のテーブルがあり 人が表現しょうとする感覚概念 を テーブルに割り振られたいくつかの感覚の組み合わせによって合成し一致させ 音の組み合わせに変換し 発声する言葉とする。

 言語組織の言語生成の処理とその組織だてを50音のテーブルから感じとることができる のでは ないでしょうか。かたよりのない心 こころをまっすぐにしてすこし澄ますようにして感じとり より深く知ることができるかもしれません。

 もちろん限界はあるでしょう。言語組織が感覚を割り振るとき 人が知覚弁別できる範囲に限っているわけではないかもしれないし いやむしろ言語組織だけが弁別でき範囲のほうがずっとおおいとおもいます。

 このつづきはあとにしておきましょう。

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