第16話 正直者と嘘つき
私は、世の中には大きくわけて4種類の人間がいると思っている。
1つめは「不真面目な嘘つき」。
不真面目を隠すため、バレないよう考えられた嘘をつくタイプ。真実だと思ってたら実は嘘で、絡め取られてたなんてこともあるかもしれない。とっても危険。捕まったら終わりだろう…気をつけたいタイプ。
2つめは「不真面目な正直者」。
不真面目なことを開き直ってて、堂々とそれを言えちゃうタイプ。あとのことは考えてない。アホなのか計算なのか、それは知らないけど。ぜーんぶ開示する。クズな場合それがとてもわかりやすい。その場合わかりやすくダメな人として目に映るからだ。
3つめは「真面目な嘘つき」。
嘘はけっこうつくんだけど、規模が小さい。自分が貧乏くじを引かないように程よくやってる程度で、人を絡めとろうとする嘘はつかないタイプ。嘘も方便って思ってるのかもしれない。騙されてもあまり大事には至らないので、ちょっと腹立つけどまだ許せる範囲。上手く世を渡ってる、いちばん多いタイプ。
4つめは「真面目な正直者」。
くそ真面目。この一言につきる。嘘がほんとにつけないし隠し事もへたくそ。そのせいで結構顰蹙を買ったりする。結構な頻度で貧乏くじを引かされてる。世渡りが下手くそともいえるだろうか。善人、なのかな?
私は3つめと4つめのハイブリッド型で、嘘が下手くそな割にけっこう小さな嘘をつく。割と上手くいくこともあれば、いかないこともある。多分相当顰蹙を買ってるけど、少しは回避もしてると思う。自分に嘘つくのは割と得意(嘘ということを忘れて大惨事になったこともあるくらい)だけど、ほかに嘘つくのはほんとに苦手。爆速看破される。
大人になるまでに、もうちょい世渡りがうまくなりたい。これじゃ子供のようだし。
せめて、大人としてきったない道をとりあえず歩ける程度になりたい。
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