第10話 『常識』とは何ですか?

記念すべき?10話目だ。

でもそんなことお構い無しに適当なこと書きなぐっておく。だってそういうものとして作ったからね、これ。


今日書くのは、「常識」についてだ。


突然なんか自己啓発系の話を始めたとかそういうのじゃない。これはどちらかというと愚痴に近い。


私の通う学校の講師に、「常識」という言葉を乱用する人間がいる。

私はその人が好きじゃない。

あの人の授業を受けていると、恐らく常識ではないような「常識」を提示されるのだから。


文豪と作品の名前、そしてその組み合わせを網羅していることは「常識」なのか?

地理選択しかいない理系クラスで、世界史の知識を文系並みに持っているのは「常識」なのか?


現代文の設問に、それ以外の設問に、寸分違わず全て正答を返せることは、「常識」なのか?


彼の中では、今生きている人間には、「非常識」な人が多いらしいのだ。


私は最近になってふと思ったのだ。

彼の言う「常識」とは、「自分が知っていること」なのではないだろうか。

自分の中では「常識」というだけで、ほんとうの常識ではないのではないか。


それまでの私は、彼の言うものがほんとうに常識だと思っていた。ああなんて私は常識知らずなんだ、と情けなく惨めになるほどに。

だが。

私が常識知らずであるという点を鑑みても、彼の言う「常識」を知らない仲間が多すぎる。


私は、「常識」を疑うことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る