第4話 華音のアパートにて。

「あの女本当に死んだのか?様子を見てこい。」社長である鷹島に言われて10人くらいの黒服の男達が送り込まれてきた。


「よし,そろそろ着くみたいじゃな。」虎之助と華音は相手が待ち構えていることを知らずにアパートに近づいていた。

「ここを曲がると私のアパートです。」

「あれは何だ。誰かいるな。」


黒服にサングラスをつけている男達。いかにも強そうだ。


「隠岐虎之助,勝負させて頂こう!」

黒服の男達をめがけて走り出した。


「来るか!俺たちは社長から命を受けているんでね。その女を回収する。」代表格の男が指を鳴らすと時間が止まった。


「これは一体どういうことだ。なんの幻術だ?」

「今の世の中,銃刀法違反で煩いだろう?だが時間を止めればそんなことはない。さぁ,勝負と行こうか。」

日本刀を手にする者,ナイフを手にする者がいた。

「やれ!」

まずは5人の男がドスを手にして近づいてくる。

「死ねや!」1人の男が刺しかかる。

虎之助は横に回避すると腕を掴み,他の相手に向けて投げた。

「もう怒ったぞ。このジジイ!」

「やるしか無いか。」虎之助はトランクからレイピアを取り出した。


時間が止まっているなら。遠慮なくやらせてもらおう。

「ワシは平安寺の虎じゃ!いざ勝負!」


「粋がってんじゃねぇぞ!クソジジイ!」日本刀を持っている5人の男が間合いを詰めてくる。

「チェーッ!」一人の男が斬りかかる。

「御免!」レイピアで刺した。

「くっ!……何者だ。」

「直五郎。しっかりせぇ。おのれ!一気にぶっ殺してやる!」

「こい!若造。」

1……一人が倒れる。

2……攻撃を回避,また一人倒される。

3……また斬られる。

4……空中から刺される。


「人を斬ったのはこれが初めてじゃ。だが,仕方あるまい。さぁ,残るはお前だけか。」


「隠岐虎之助!ここがお前の命日じゃ。」ブレスレットのボタンを押すと男は化け物になっていた。


「こうなったらアレを使うしかない。」レイピアについているボタンを押した。

『ベルトモード起動。』レイピアの剣の質感が変わり,ベルトになった。


『キラーXホワイトモード』

「さっさと終わりにしてやる!ここで時間食うわけにはいかないんでね。」

キラーXは基本的には武器を持たない。レイピアの威力の2倍がキラーXのパンチから繰り出される。


「オラッ!オラッ!セイヤァァ!」虎之助は殴り続ける。

「グッ!なんだこの強さ。」

再びベルトのボタンを押す。

『キラーXカッター発動』

「食らいやがれ!ジジイの力をな!」


「はぁはぁ。このまま済まされると思うなよ!」10人の黒服は行方をくらました。



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