第7話 少し昔は・・・

「新太~ちゃんとお弁当持った?ハンカチとティッシュは?鍵も忘れないように!部活は遅くなるの?」

朝から叩き起こされ、二度寝もさせてもらえず、その声を鬱陶しく思いながらも、絶品の朝食を食べて、お節介な質問を適当にあしらう。その鬱陶しい女子校の制服に身を包まれている金髪美少女の名前は

西園寺 エレン。

家が向かいで、俺の両親が仕事上家にいないことが多いために、姉のような存在として幼い頃から俺の家の鍵を所有し、家事などをやってくれている。少し心配性な性格によるお節介さとか、いちいち母親面するところとか、物凄くウザいけれど、それでも感謝はしてるし、嫌いな訳じゃない。と言うよりも、思春期の男子にとって自分の家に、こんなアイドルよりも可愛い美少女がいたら・・・。


中学生の頃の記憶である。


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