第3話 面倒なクラス

努と一緒に登校し、3年1組の教室に入る。

すでにいくつかグループが出来ている。

クラスの俺に対する視線は冷たくも温かくもない。無関心の眼。まぁ、学年首席の成績優秀者が、初日からサボりともなれば、

「なんだこいつ?」となるし、ハブられるわ。

端から仲の良い奴なんて、努くらいなものだから、特別を変わったことはないかな。


座席表を確認して席についた頃、丁度チャイムが鳴って担任が入ってくる。

(そう言えば、担任が誰かは聞いてなかったな。)

それまで話をしていたり、遊んでいた生徒が、そそくさと席につく。入ってきた担任は、(はぁ)とため息をつきたくなる。体育の小谷?とか言う男性教師だ。体格もよく、野球部の顧問をしているが、生徒からは男女関係なく嫌われている教師No.1である。

(受験のこの年にこいつか・・・。)

教師とかに無関心な俺も流石に凹む。

こうして、暗い朝のホームルームと共に、俺の高校3年生が始まるのである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る