第2話 文化祭で何をする?
SHRが終わり、少し休憩が入る。
私は数学の問題を1問だけやっていなかったため、やろうとプリントを出した。
すると、そこに高校生になってから仲良くなった小川真奈美(おがわまなみ)が私のところに来た。
「美羽ちゃん…ここの2番がわかんない…」
そう指さしたところは私が今からやるところ。
「私も今からやるところだから教えてあげるよ~」
そう言って、私は自分のもやりつつ、真奈美ちゃんにも教えた。
その間に1限目が迫ってきて、予鈴がなった。
それと同時に教え終わった。
真奈美ちゃんは「ありがとう!」と言って自分の席に戻ってしまった。
本鈴がなる。
それと同時に数学担当の伊藤先生がはいってくる。大塚くんの号令で授業が始まる。
いつもの日常がまた、始まる。
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4限目の古典が終わった。
そしてお待ちかねのお弁当タイム!
この高校の時間の中で唯一楽しみな時間。
みんな各々、食べ始める。
私も真奈美ちゃんが来てから食べ始める。
2限目にあった英単語の小テストや3限目の体育の選択授業などの話をしながらお弁当を食べる。
食べ終わると、また課題を進める。
少しでも進めておかないと後が大変。
真奈美ちゃんも私の席で一緒に課題をする。
私は勉強ばかりしているせいなのか、
人見知りであまり人と喋れないからなのか、
クラスメイトからは
「地味な子」とか「勉強ばかりしてる子」
と思われてるんだろうなぁって思うけど、
自分から話しかけるのはかなりの勇気が必要だった。
特に男子には話しかけにくい。
まずなんて呼べばいいか迷うし、なんて話しかければいいのかも分からない。
「自然に仲良くなっていくかなぁ」とか最初は思っていたけれど、2ヶ月経ってもダメだった。
女子は結構、喋っていると思う。
……苦手な子達を除いては。
みんなも大体は、クラスに苦手だなぁって思う子が1人はいると思う。私は1人どころではなかった。
「類は友を呼ぶ」というように、私の苦手な子達がグループになっていた。
私はその子達とあまり喋っていない。
仲良くしようという努力はするけども、やっぱり苦手意識は無くならなかった。
無理に仲良くしようとも思わないけど、やっぱり1年間一緒に過ごすクラスメイトなので少しは打ち解けておきたい。
そう何度も思ったけど、体が言うことを聞かず、そのまま諦めてしまった。
大塚くんを見てみると、誰とでも打ち解けている。羨ましさと尊敬しかない。私もああなりたい。大塚くんを見る度にそう思っていた。
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その日の6限目はLHR。
文化祭で何をするか、というのを決めると言う。
候補は、お化け屋敷、迷路、脱出ゲーム、スタンプラリー、お化け屋敷と脱出ゲームを組み合わせたものだった。他に意見も出なかったので、その5つの中で多数決することになった。
その結果、お化け屋敷と脱出ゲームを組み合わせたものになった。
文化祭は11月。まだまだのため、それ以上は決めなかった。期末テストが近いため、その後は勉強時間だった。
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