第25話ピクニック

3年の先輩たちはあれから、おとなしい


寮は、海岸に近くてーおまけに山にも近くて、だけど


学園からは遠くて――だからみんなバスで登下校するんだけど


「ピクニック?」


「うん、あのね、1年はみんな」

「一年といいましても、小学から、中学、高校、大学とありましてよ

ーーちゃんと、中学一年とおっしゃらないとわかりませんわ」


「うん、そうだねごめん、で、中学一年はどこへいくの?」

少年、かなり素直だ


「確かーーお隣の鹿児島にいくといってましたわね、まぁ、ここも

かなり、鹿児島にちかいですし

近場でしょうけれど」

両手を組む、少年


「桜島行きたいな~」


「行ったことないんですの?」


桜島ーー一年によく、ふんかしてるところだ

ふんかなんてなれっこさんがいるよ

「こみかんたべたい」

ずるりと、主人公と人形がこける


それから数日後ーー行き先が、桜島になった


桜島に行くには、陸を通っていくルートと


途中まで、高速だけどーーフェリー乗るルートがある


今回は、フェリーに乗るほうになった


、、、だけど、問題は乗る前に起きるのである

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