第3話それぞれの力

「ハフハフ、おいしいですわ」

「それほどでもないよ、、、でも、うふふ」


寮にある、彼女の自室で手作りの、ねったぼ(唐芋のねりくり)をたべます

サツマイモの素材の甘さ、粒粒したもの

そして何より、きなこと合わせた時のおいしさときたらもう、天にも昇る味でした

「?どうしたんですの」

お人形たちもはぐはぐ食べてます「お兄さんと感想似てるね」


なんというか、お兄さん大好きです


「あ、でも、もうそろそろ夜ご飯だわ、じゃあ、お皿は流しに出しておいて

――あとで洗うから」



寮の食堂、さすがにねったぼ《おやつ》食べた後はきついです

ーーガラス越しに見える夜景、2階なので遠くまで見えます


少し、食べるふりをしてお人形にあげます「口元が汚れてますわよ」

スパゲッティナポリタンのソースが、メアリとアンの口元についてる

ナフキンでふいて、「ねぇ聞いた、黒い絵のお話」

「聞いた聞いた、校長先生と理事長先生(奥さん)と利絵(娘さん)が死んだ原因

あれだってよ」「「こわーーい」」

近くで女の子同士のうわさ話があります


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