第2話少年

黒い動物が、人をかみつこうとしてる

「エビの行きますわよ」

こくりとうなずくお人形さん


「眠りなさい」えびのから、まるいびーむが出ます


動物にあたり、その眼をとろんとさせる、そしてそのまま横になる

動物ーーおやすみなさい


「ふぅ、」「あ、あの」

汗をぬぐおうとしたその時に、隣の少女が話しかけてくる

「その、人形、お兄さんの?」

「お兄さん?兄弟の方のものだったんですの」


ううんと首を振り「あのね、私、だーいすきなお兄さんがいたの

、、、今は遠くに行っちゃったけど、本当に大好きで

大人になったら結婚したかったくらい」


顔が赤くなってきました、なんというかこの手の話題には初心うぶ

にしかなれません

「そ、そうなんですのね、それでそのお兄さんの人形が似てると」

遠くを見つめる、少女

「きっと、お兄さんの形見なんだと思うーでも、私よりあなたが持ってたほうがいいと思うわ

だって、お兄さんならそういうし、お兄さんの相棒として私はその人形を使う人と

組んだほうが力が出せるから」


「ね、私のこと―少年って呼んで」「え、で、でも」

そうです、見るからに女子です、服がではなく、体が

「いいから呼んで、お兄さん、私が女だってわかってるのに少年って、呼んでたから、呼ばれるなら少年がいい」



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