第39話 ラ、新作をまとめよう!?

「新作の創作がまったく進まない。わざわざ物語を創作をするライト文芸部にしても、なかなか進まない。ということで、冒頭から新作の異世界ファンタジーの創作をする。」

 天は、冒頭から新作の異世界ファンタジーの創作を始める。

「といっても、ダラダラ書きのまとめもできていないので、まとめから始まります。」

 麗は、天がサボっているのではなく、創作量の多さから脳みそがパンクしているとフォローする。

「主人公のジャルを悪魔にした人物は誰ですか? それを決めないことには先に進めません!」

 大蛇は、悪魔にできる人物は、悪魔しかいないと思う。

「邪神様でいいんじゃないですか? 悪魔だと主人公なのにパッとしませんからね。邪神様なら華がありますよ。ニコッ。」

 笑は悪魔にしたのは邪神様にしようと提案する。

「語呂的には邪神イビル・ゴッドより、闇の神ダーク・ゴットの方が使い勝手がいいです。」

 カロヤカさんは、キャラクター創作の語呂の響きまで考えてくれている。まさにf分の1のゆらめきである。

「30点! まとめられたようでまとめ切れていない。私からすると、こんなまとめ方じゃ30点よ! ていうか、主人公なのにジャル・・・死んでるし。」

 苺は、女教師として勉強には厳しかった。

「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しい御座候ですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、忍者でいうと長月のように家事担当である。

「はい。いつものように私がまとめます。何はともあれ、今まで色々な作品を書いてきたのが生きている。苦労は努力に変わるとしておきましょう。それでは引き続き新作の異世界ファンタジーの創作をどうぞ。あ、私は食べたら帰るからね。」

 幽子は、しっかりと話をまとめてくれる、ありがたい存在である。

「再び、新作の創作開始!」


「空の世界エアライン。空を支配する国にの名前がスカイ帝国。スカイ帝国は騎士に空の紋章(スカイマーク)を授ける。その中でも優れたものは、天空の騎士と呼ばれている。」

「スカイ帝国は、空を支配するだけでは飽き足らず、陸と海も手に入れようと侵略戦争を行っていた。」

「小さな村ハネダに、ジャルという男の子と、アナという女の子がいた。平和に笑って暮らしている二人は幼馴染で互いに好き合う仲だった。」

「ジャルとアナは村が見渡せる丘の上で二人だけの秘密の約束をしました。「私とジャル、大好きな家族や友達が、いつも笑っていられるますように。私はジャルのお嫁さんになれますように。いつも私を守ってね。」「はい。俺の人生をアナに捧げます。」アナは優しく微笑み、少し照れたジャルと約束を交わした。

「ある日、幸せは崩れた。スカイ帝国の騎士がハネダに攻め込んできた。帝国の騎士や兵士たちに無抵抗の村の人々が、次々と殺されていった。女も子供も、おばあちゃんも。」

「村人たちも抵抗するがスカイ帝国の軍隊に蹂躙される。」

「おまえらなんかは人間じゃない! 人間の皮を被った悪魔め!」

「黙れ! この世界はスカイ帝国のものなのだ! この村の人間を皆殺しにしろ!」

「ジャルも戦うが騎士に剣で斬られてしまう。スカイ帝国の兵士の魔の手がアナを襲う。その時、ジャルはアナを守るために、悪魔と契約する。」

「アナ、君との約束は守ったよ。」

 悪魔になったジャルは、ニコッと彼女に笑いかけた。


闇神ダーク・ゴットが現れる。

「アナ、彼女は何らかの呪いか魔法で、悪魔しか触れない体になる。」

「アナに呪いをかけた者と、ジャル、彼を悪魔にした者は同一人物である。」

「彼は、条件を付ける。「彼女だけは危害を加えない。」それなら悪魔になろう。」

「悪魔よりも劣る存在、それが人間だ。」

「やっぱり人間って、滅ぼさないといけない存在なんですね。」

悪代官に越後屋を正義のヒーローの悪魔が倒す。ゴールデンストーリー。


「ただいま! きれいにまとまったな。我が才能が恐ろしい! ワッハッハー!」

 天は、散らばっていた創作をきれいにまとめた。闇神ダーク・ゴット以外の部分は素晴らしくまとまった。

「こういうことだけは立派にできるのよね。すごいは天。」

 麗は、天のライト文芸の才能に感動する。

「「悪魔になって、人間を滅ぼそう!」これが、この作品のテーマですね。 」

 大蛇は、空と陸と海の物語のキャッチフレーズを完成させた。きっと現実にはできない人間の大量殺戮を目的としているので、一般大衆にウケるだろう。

「閃きました! 闇の神がダーク・ゴット。他にも悪い神々は居るものです。邪神イビル・ゴッド。悪の神もイビルですね。死の神デス・ゴット。魔の神デビル・ゴット。独の神ポイズン・ゴット。眠りの神ヒュプノス。嘘の神ヘルメース。これだけでも幹部候補生の神がたくさんです。ニコッ。」

 笑は、意外にも博学だった。別の説としては、ただ順番が良かった。若しくは本当はググって調べただけ。

「ちょっと待て! こんな大作が書けるんなら、私の女教師モノや、刑事モノや病院モノ、恋愛にラブコメ何でも書けるだろう!? 私の女教師モノの続きを書いてくれよ!」

 苺は、生徒の天に嘆願した。しかし相手にされないで棄却された。

「不思議なもので「剣物語」はアクセスが良かった。しかし「あなたを食べてもいいですか?」はアクセスが悪かった。内容は同じようなモノなのに差がついたのは、なぜか? タイトルが男的なモノは良く、女的なモノは悪い。このネット投稿小説の世界にいる人間の層の問題でしょう。男志向が固まっています。」

 カロヤカさんは、男男していると、お金がないと女にモテないと感じる。

「みなさん! 今日の和菓子は、炭火焼のカツオのたたきです! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、新作ができようが、できなかろうが興味はなかった。

「先に言っとくけど、カツオのたたきは和菓子じゃないわよ。1800字位だったので、1人1言1巡の2ターン目したけど、2500字まで来てしまった。1人1言1巡は諸刃の剣ね。疲れちゃった。あ、私は食べたら帰るからね。」

 幽子は、幽霊部員だけど、本当の幽霊になりそうだった。

「次回は、闇の神々たちを考えよう。」

「おお!」

「しまった!?」

「どうしたの?」

「ジャルとアナのキャラクター作りを、まったくやってない!?」

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく。

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