第34話 ラ、カップラーメンを食べる!?

「テンプレート型は作ってると、面倒臭いから飽きちゃうんだよね。」

 天は、テンプレート型の名前を変えるだけの作業が眠たくなるので嫌いだった。

「なんで、そもそもテンプレート型なんかが存在するのかしら? やっぱりドラえも〇のせい?」

 麗は、テンプレート型誕生の謎に迫る。

「アンパンマ〇、名探偵コナ〇など、テレビアニメで長寿なものは、テンプレート型ばかりですからね。ドラゴンボー〇も結局は戦い。ワンピー〇も場所は変わっても毎回やることは一緒。みんな飽きているのに続いてる。長くやっていれば、ファンもたくさんできるものです。」

 大蛇は、テンプレート型の開設にも飽きてきた。

「オリジナルで書き続けるって、テンプレート型の3倍は創作時間がかかりますよ。大変です。ニコッ。」

 笑は、新作の異世界ファンタジーの完成は、まだまだ遠い遥か彼方と感じている。

「お願いします! テンプレート型でもいいので、私の教師物語の続編を作ってください!」

 苺は、必死に呼びかける。しかし、その声は誰にも届かなかった。正義貫徹はウケるんだけど、教師モノや恋愛モノ、ラブコメモノ。面白いといえば面白いが、結局、戦闘シーンが難しいので大ヒットは難しい。あと教師モノや恋愛モノって、タイトル違うだけで内容は金八先〇だろうが、ごくせ〇だろうが全作品、同じに思えてしまう。

「全ジャンルの作品なんて、同じ、パクリ、リスペクト、オマージュですよ。違うのはタイトルと、あとはキャッチフレーズだけです。それがウケればいいのです。内容なんて、どれも一緒です。みんな人間なんだから、内容が同じになってしまうのは仕方がないことです。」

 カロヤカさんは、地球の神秘の法則の答えを導き出す。

「みなさん! 今日の和菓子は、苦くて美味しい龍角〇のど飴です! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「コンコン。」

 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、マイペースなのでテンプレート型に縁がない。

「ライト文芸部として、新作の創作もいいけど、部員1人1人にスポットを当てたキャラクターストーリーも導入してよね。」

 奏は、どちらかというと忍者側の人間色が強い。これはいじめではない。転校生なので、新しい環境に馴染んでいないだけだ。

「さあ! 創作スタート! 天の日々の生活。ショートバージョン。」


「お腹空いた。」

 天は、お腹が空いていた。

「給食を食べただろ!? それに宅配ピザも取ったくせに!? おまえはまだお腹が空いたというのか!?」

 麗は、天の友達なので仕方がなく自然に、一緒に行動している。

「そうだ! コンビニに行って、カップラーメンを食べようぜ!」

「もうしょうがないな。」

「やったー! ラーメン! ラーメン!」

 渋々だが麗は、コンビニに行った。

「いや~! たくさん種類があって悩んじゃうな! どれにしようかな?」

 天は、カップラーメンを棚から選んでいる。

「どれも一緒だろうに。私はシーフードにしよっと。」

 麗は、自分の食べるカップラーメンを選んだ。

「こいつに決めた! 激辛キムチ味! 辛くて美味しそうだ!」

「天、あなた辛い物が好きだったの? じゃあ、毎回のおみっちゃんの和菓子は地獄よね?」

「大丈夫! 私はお茶しか飲んでいないから! ワッハッハー!」

 天は、麗からカップラーメンを奪う。

「私が麗の分も、お湯を入れといてあげよう。」

「ありがとう。」

「だからお支払いお願いします! 逃げろ!」

 天は、カップラーメンのお湯を入れるために、コンビニのイートインコーナーに走って逃げていった。

「え? ええ!? こらー! ピザ代も私が払ったんだぞ! もう、まったく、天の設定を貧乏にしてやる。」

 麗は、天の友達をしているのが嫌になることがある。

「カップラーメン2個で200円です。」

「ライト文芸部ペイでお願いします。」

「ライト文芸部ペイですね。」

「ライブ!?」

「変な機械の徴収音ですね。」

「ライト文芸部ですから。」

「そうですね。ライブ!? 軽い文芸部の話ですもんね。」

「ありがとうございました。」

 麗は、お支払いは、ライト文芸部ペイを使う。

「美味しいな! 買い食いはコンビニでカップラーメンに限るな!」

「そうだな! 学校帰りのカップラーメンはやめられないな!」

「ワッハッハー!」

 天と麗は、これでも大の仲良しであった。

「天、お金返して。」

「今度のお小遣い日まで待って。」

 天と麗は、仲良しのはず・・・だ。

 つづく。


「カット!」

「こんなショートコントなんか、いくらでも書けてしまうぞ!?」

「こんな青春日常モノが面白いのか?」

「面白いんだろうな。こんな普通の親しみやすいレベルがアニメ化作品レベルだ。」

「アニメオタクには日常モノはいいのだろうけど、世界とストーリーモノが好きな日本人の大衆にはウケない。」

「ああ~作品を作るって難しいな。」

「ていうか、ライト文芸部員の話を書いてしまうと、新作が書けないんだが?」

「とりあえず、前から新作のまとめだけでも貼っとくか。」

「「君との約束は守ったよ。」

 彼はニコッと彼女に笑いかけた。」

「アナ、彼女は何らかの呪いか魔法で、悪魔しか触れない体になる。」

「アナに呪いをかけた者と、ジャル、彼を悪魔にした者は同一人物である。」

「アナは、ジャルに村を守るように言った。その約束を守るために、彼は悪魔と契約して、彼女との約束を守った。」

「彼は、条件を付ける。「彼女だけは危害を加えない。」それなら悪魔になろう。」

「悪魔よりも劣る存在、それが人間だ。」

「おまえらなんかは人間じゃない! 人間の皮を被った悪魔め!」

「黙れ! 悪魔! この村の人間を皆殺しにしろ!」

「人間が、人間の権力者がジャルとアナの村に攻め込んでくる。アナはお出かけしている時に、人間、兵士、帝国の軍隊がジャルたちの村に攻め込んでくる。村人の大量虐殺である。そこでジャルはアナとの約束を守るために、村を救うために、悪魔と契約する。」

「やっぱり人間って、滅ぼさないといけない存在なんですね。」

悪代官に越後屋を正義のヒーローの悪魔が倒す。ゴールデンストーリー。

「貼り付け完了!」

「ダメだ!? 天のカップラーメン食い逃げ事件の方がインパクトが強くて、創作できない!?」

 カロヤカにお任せあれ。

「いでよ! ジャルとアナ!」

「ジャルです。」

「アナです。」

「あなたたちは、どんな約束をしたの?」

「「私とジャル、大好きな家族や友達が、いつも笑っていられるますように。」私とジャルは約束しました。」

「場所は、教会とか、村が見渡せる丘の上がいいな。」

「定番ね。まあいいわ。これでジャルとアナの二人の約束できた。」

「村に攻めてきたのは誰? 盗賊? それともお城の兵士?」

「盗賊なんかじゃない! 帝国の騎士や兵士たちだ! 無抵抗の村の人々が、次々と殺されていった! 女も子供も、おばあちゃんも!」

「村に攻め込んできた兵士、お城、国の名前は?」

「スカイ帝国!」

「おお! スカイマー〇は使えないからな。スカイマー〇は、空の紋章とか、スカイ帝国の騎士の証にしよう。」

「世界の名前は、エアライン。」

「そのまんまだな。悪くないのが嫌になる。」

「空と陸と海の戦いだな。」

「空と陸と海の物語。スカイ・ランド・シー・ストーリー。SLSS。SLSStory。こんなものか。」

「Andなんかも使えるかもしれない。」

「ああ~、タイトルまで簡単に決まってしまった。」

 カロヤカにお任せあれ。

 つづく

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